新幹線の自由席の乗り方!買い方~下車まで分かりやすく解説!

新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。

今回は、新幹線の自由席の乗り方についてのお話です。新幹線の自由席とは、事前に予約せずに乗車できる座席のことです。

新幹線のほとんどの列車には、自由席車が連結されています。

自由席に初めて乗る場合、切符を買う場所や買い方が分からないという人がいます。また、切符を買ってからも、実際にどのように乗れば良いか不安なこともあるでしょう。

そこで、新幹線の自由席の乗り方について、切符を買う場所から、実際に乗車して下車する方法を分かりやすく紹介したいと思います。

他にも、新幹線の自由席の乗り方で、よくある質問にも回答しています。

それではまず、自由席の切符の買い方から見ていきましょう。

新幹線の自由席の乗り方

新幹線の自由席の乗り方は、次の手順をご覧ください。

■自由席の乗り方の手順

  1. 自由席の切符を買う
  2. 新幹線専用の改札を通る
  3. 自由席に乗車する
  4. 目的地で下車する

順番に詳しく説明していきますね。

自由席の切符を買う

自由席に乗るためには、基本的に乗車券と自由席特急券の2枚の切符が必要です。

ただし、ネット上で事前に登録すれば、ICカード1枚で乗車できる場合があります。

JR東海の「スマートEX」とJR東日本の「タッチでGo!新幹線」がそれに当たります。

「スマートEX」は、東海道・山陽新幹線限定。「タッチでGo!新幹線」は、首都圏の東京―那須塩原・上毛高原・安中榛名間だけで利用できます。

また、JR東日本の「モバイルSuica」に登録すれば、携帯電話などの端末を切符代わりに使用できます。

しかし、利用範囲は東北・上越・北陸・山形・秋田・北海道新幹線に限られますので注意してください。

切符を買う場所は?

切符は、基本的にJRの駅窓口、券売機で買います

「スマートEX」や「タッチでGo!新幹線」など、インターネットサービスで買える場合もあります

指定席券とは異なり、日時や乗車列車を特定する必要がないので、比較的短時間で購入できるでしょう。

切符の買い方は?

JRの駅窓口、券売機ともに、現金またはクレジットカードで購入することになります。乗車券を買う代わりに、交通系ICカードを使うこともできます。

ですが、自由席特急券と組み合わせると下車時の清算が面倒になる場合があるので、あまりお勧めできません。

これは、交通系ICカードのエリアが限定されているからです。

「スマートEX」などのインターネット上のサービスに登録した場合を除いて、例えばSuicaなら首都圏・仙台・新潟のみに利用範囲が限られます。

また、全国の主要都市の「特定都区市内」の制度では、区間内のどの駅から乗っても中心駅を基準に運賃を計算するため安くなる場合が多いですが、これもICカードには適用されませんので注意してください。

切符を買ったら、次は実際に新幹線の自由席に乗ってみましょう。

新幹線専用の改札を通る

新幹線と在来線の共用駅では、それぞれが異なる改札口を備えています。

「新幹線」と書かれた改札口から入場してください。

在来線を使って新幹線の駅まで来た場合は、構内にある新幹線乗換口へ向かいましょう。在来線の改札口を出てしまうと切符が回収されてしまうので、間違えないよう注意してください。

改札口に到着したら、乗車券と自由席特急券の2枚の切符に分かれている場合は、重ねて自動改札機に同時に投入しましょう。

取り忘れには、くれぐれも注意してくださいね。

ICカードや端末を利用する場合は、読み取り部分に1秒以上タッチしてください。

乗車する時は自由席を見つけよう!

改札を通ったら、ホームに向かい、停車している新幹線の自由席を見つけましょう

自由席は、必ず1号車寄りに複数連結されています。

新幹線の駅ホームの階段やエスカレーターは中央部にあるので、発車直前に自由席を見つけるときは、1号車の方向に歩いていき、空席または行列の短い箇所を探しましょう。

自由席か指定席かは、乗降扉脇の行先表示器で確認できます。重要なのは1号車の位置です。

東海道新幹線では新大阪寄り、山陽新幹線では博多寄り、九州新幹線では鹿児島中央寄りの先頭車両が1号車です。

一方、東北・上越・北陸・山形・秋田・北海道新幹線では、いずれも東京寄りの先頭車が1号車です。

反対側の先頭車寄りも自由席車になっている列車がありますが、それは時刻表またはJR各社のホームページで確認してください。

下車の仕方

目的地に着いたら、新幹線から降りて改札へと向かってください。

下車の手順も、基本的には乗車時と同じです。乗車券と自由席特急券を2枚重ねて、自動改札機に入れます。

注意点は?

下車をする時には、2つ注意点があります。

1つ目は「一葉券」で下車する時です。新幹線の切符は乗車券と自由席特急券の2枚に分かれているのが基本です。

ですが、乗車券と特急券の区間が同じ場合には1枚にまとめられた「一葉券」が発券される場合もあります。

前に述べた「スマートEX」のサービスでも、一葉券が発券されます。一葉券で在来線乗換口を通るときには、取り忘れに注意してください。

2つ目は、新幹線の自由席下車後に在来線に乗り換える時です。

乗車券と自由席特急券を2枚重ねで、在来線乗換口を通ると、自由席特急券のみが回収されます。乗車券を取り忘れないように注意が必要です。

万一、誤って取り忘れた場合は、駅員さんに伝えましょう。

以上が、新幹線の自由席の乗り方でした。

指定席とは違って、自由席には座席の指定がありません。
GW、お盆、年末年始などの繁忙期になると、乗客が増えて自由席に乗っても座れないことがあります。

次に、新幹線の自由席に座る確率を上げる方法を紹介しましょう。

新幹線の自由席で座る確率を上げる方法は?

新幹線の自由席で座る確率を上げる方法は、ズバリ座席の数の多い車両に乗ることです。

新幹線の車両は、実は車両ごとに座席の数が異なります。

例えば、東海道新幹線の16両編成の「のぞみ」の場合、1号車~3号車が自由席の車両です。
そのうち、1号車が65人、2号車が100人、3号車が85人分の座席があります。

ですから、「のぞみ」に乗車するなら、座席の多い2号車を選べば座れる確率は高くなるでしょう。

また、東海道新幹線の16両編成の「ひかり」の場合、座席は1号車が65人、2号車が100人、3号車が85人、4号車が100人、5号車が90人です。

つまり、2号車と4号車に乗れば、座れる確率は上がるということになりますね。

ちなみに、東海道・山陽・九州新幹線の自由席は、「のぞみ」「みずほ」「さくら」「つばめ」が鹿児島中央寄りの1号車から3号車、「ひかり」が1号車から5号車です。

一方、東北・山形・秋田新幹線と上越新幹線、北陸新幹線の自由席車の有無や連結位置は様々なので注意が必要です。

ただし、連結している場合は1号車寄りに固まっているのが基本。

列車によっては、反対側の先頭車寄りも自由席車になっているケースがあります。
これは盲点になりがちなので、1号車寄りに比べて座れる可能性が高くなります。

列車ごとの情報については、時刻表またはJR東日本のホームページでご確認ください。

最後に、新幹線の自由席の乗り方で、よくある質問とその答えを見ていきましょう。

新幹線の自由席の乗り方 Q&A

新幹線の自由席の乗り方で、よくある質問はこちらです。

  • 指定席との料金の差はどれくらい?
  • 新幹線の自由席に検札は来る?
  • 自由席専用の車両はどこ?
  • 自由席がない新幹線ってあるの?
  • 繁忙期などで混雑して乗れない場合は?

それでは順番に解説していきますね。

指定席との料金の差はどれくらい?

指定席特急料金との差は、通常期520円、閑散期320円、繁忙期720円です。

「みずほ」の場合は、さらに210~310円、「のぞみ」は210~620円安くなります。

また、指定席特急料金は列車ごとに設定されて合算されますが、自由席特急料金は通算されるので、乗り継ぎを行う場合には有利ですよ。

自由席に検札は来る?

新幹線の自由席には、検察が来る場合と、来ない場合があります。

東海道新幹線、山陽新幹線の自由席には検札が来ることがあります。

検札が行われるのは、運転本数が多いため、指定席券を持っていても、前後の列車に乗る客が少なくないからだと言われています。

その指定席券の予約権利を車掌が取り消せば、別の乗客に販売できるようになり、増収につながるようですね。

ただ、自由席特急券を持っていない限り新幹線の駅には入場できないので、必要性を疑問視する声もあるようですね。

実際、山陽新幹線内のみを走る列車や、その他全ての新幹線は自由席でも検札はありません。

東海道・山陽新幹線でも指定席車とグリーン車の検札は廃止されているので、仕事や睡眠を中断されたくなければ、自由席は避けたほうが良いでしょう。

他の路線の新幹線は、検察が来ないことの方が多いと考えてください。

自由席専用の車両はどこ?

自由席が連結されている場合は、1号車寄りに固まっているのが原則です。

ですが、JR東日本の新幹線では、列車によっては反対側の先頭車寄りも自由席車になっていることがあります。

また、「こだま」は東海道新幹線用の16両編成では1~7号車と11~15号車、山陽新幹線の8両編成では1~3号車と7・8号車が自由席です。

列車によっては、グリーン車を除く全車両が自由席となる場合もあります。

自由席がない新幹線ってあるの?

北海道・秋田新幹線と、それらに直通する東北新幹線の「はやぶさ」「はやて」「こまち」には自由席がありません。

また、北陸新幹線の最速達列車である「かがやき」にも自由席はありません。

新幹線の定期券を持っている場合のみ、東北新幹線の仙台―新青森間と北海道新幹線の新青森―新函館北斗間で「はやぶさ」「はやて」の普通車指定席に加算料金なしで乗ることができます。

ただし、東北新幹線はJR東日本、北海道新幹線はJR北海道に所属するため、両者の境界である新青森をまたぐ定期券は発売されません。

この点には注意してください。

繁忙期など 混雑し過ぎて乗れない場合はどうする?

自由席は、着席を保証するものではないので、満席の場合はデッキか通路に立つしかありません。

ピーク時には、指定席にまで立客が入り込んでくることがあります。

ですが、あれは本来ルール違反であり、輸送力が足りないためにやむを得ずそうなっているのです。

混雑を避けるためには、指定席を予約するか、各駅に停まる列車に乗ることが良いでしょう。

「こだま」などは自由席の比率が高いので、始発駅の時点で満席でも途中で座れる可能性があります。

東京~新大阪間の場合、「こだま」を乗り通しても4時間程度なので、選択肢としてはありでしょう。

九州新幹線では「つばめ」、東北新幹線では「なすの」、北陸新幹線では「あさま」(一部通過駅あり)が各駅停車です。

ただし、東海道・山陽新幹線と異なり、これらの新幹線は東京(「つばめ」は博多)から離れるにつれて利用客が減る「先細り」の傾向が強いため、各駅停車は途中の駅で折り返してしまうケースがほとんどです。

その駅から先は、準速達列車(九州新幹線は「さくら」、東北新幹線は「やまびこ」、北陸新幹線は「はくたか」)に乗り継ぐことになります。

この傾向がさらに強いのが上越新幹線であり、停車駅の多い少ないではなく、東京―新潟の全区間を走る列車を「とき」「MAXとき」、途中で折り返す列車を「たにがわ」「MAXたにがわ」に分けています。

いずれにせよ、これらの列車は終点に近づくほど徐々に空いてくるので、少しでも長く座りたい場合は乗り継ぎが狙い目です。

まとめ

新幹線の自由席の乗り方について、紹介してきました。

切符を買う場所から、買い方、実際に乗った時など、手順が事前に分かれば初めてでも安心ですよね。

ただ、切符によっては改札を通る時に注意が必要でした。
また、時期や時間帯によっては混雑する自由席で、座る確率を上げるコツも紹介しました。

知らない人も多いと思うので、活用してみてください。

自由席特急料金は、着席が保証されないものの、思い立った時に飛び乗れるのと、「安さ」が魅力です。
今回の記事を参考に、自由席に乗るメリットを活かして乗車してもらえると嬉しいです。

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