新幹線と在来線の乗り換え方法と注意点は?乗継割引も解説します

  • 2019年4月28日
  • 2022年9月14日
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新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。

今回は、新幹線と在来線の乗り換え方法と乗継割引についてのお話です。

あなたが新幹線を利用する時、目的地の駅が新幹線の停車駅ではなく、在来線の停車駅になることもあるでしょう。

この場合は、新幹線から在来線に乗り換える必要があります。
反対に、在来線に乗車して、新幹線の停車駅が目的地の駅となる場合もあるはずです。

この場合は、在来線から新幹線に乗り換えなければなりません。
また、このような乗り換えが必要な場合、一部の駅では乗継割引というものが利用できます。

そこで今回は、新幹線と在来線の乗り換え方法と、乗継割引について詳しく紹介していきたいと思います。

新幹線から在来線への乗り換え方法

それでは、まずは新幹線から在来線に乗り換える方法から見ていきましょう。

■乗り換え方法の手順

  1. 新幹線乗換口へ向かう
  2. 自動改札機に新幹線の乗車券と特急券の2枚の切符を通す
  3. 乗車券だけが出てくるので、それを取って在来線のホームへ向かう
  4. 在来線の最終目的駅に到着したら、乗車券を自動改札機に通して出る

最終目的地が新幹線の駅ではない場合、新幹線から在来線への乗り換えが必要になります。

新幹線から在来線に乗り換える場合は、新幹線乗換口へ向かいましょう。

新幹線乗換口で、新幹線の乗車券と特急券の2枚の切符を通し、出てきた乗車券を取って在来線のホームへ向かいます。

乗車券を取り忘れてしまう場合が多いので気を付けてくださいね!

在来線の最終目的駅に到着したら、いつも通り乗車券を改札口に通して改札を出ましょう。

在来線に乗る時にSuicaを利用する人もいると思います。

Suicaを利用する場合

新幹線乗換口では、新幹線の乗車券と特急券の2枚を通し、在来線に乗り換えます。

この時には、Suicaはを利用しません。

Suicaを利用するのは、在来線の目的地の駅に到着したら、乗車券の精算が必要になる場合です。

その時に、Suicaで乗り越した分の乗車券の精算をしてください。

また、切符の中には、「特定都区市内」制度の切符というものがあります。

「特定都区市内」制度の切符の場合

JRの切符の中には、運賃計算の特例によって設けられている「特定都区市内」制度というものがあります。

JRの切符に「東京都区内」「大阪市内」「広島市内」などと書かれている場合が、この制度の切符になります。

例えば、新幹線で新大阪駅から東京駅までの切符を買うと、「大阪市内→東京都区内」と表示されているはず。

「東京都区内」の切符では、東京駅に限らず、品川駅や新宿駅など、どの駅から乗っても東京駅を基準に運賃が計算されます

ただし、発行されるのは、東京駅からの営業キロが201キロ以上ある駅の場合に限られるので注意してください。

区間外で降りる時には、その駅から最も近い区間内の駅からの運賃を払えば済みます。

同様の切符は、大阪市内など全国10か所の主要都市でも発売されます。

そして、それぞれ基準となる中心駅も決まっています。

以下が、特定都区市内制度に該当する駅です。

特定都区市内中心駅
札幌市内札幌駅
仙台市内仙台駅
東京都区内東京駅
東京山手線内東京駅
横浜市内横浜駅
名古屋市内名古屋駅
京都市内京都駅
大阪市内大阪駅
神戸市内神戸駅
広島市内広島駅
北九州市内小倉駅
福岡市内福岡駅

続いて、新幹線から在来線に乗り換える時の注意点を見ていきましょう。

注意点

「新幹線乗換口」ではなく、新幹線専用の改札口で外に出てしまわないよう注意してください。

もし、新幹線専用の改札口で外に出てしまうと、新たに在来線の切符を買い直さなければなりません。

「在来線乗換口」というものは存在しません。

新幹線から在来線に乗り換える場合も「新幹線乗換口」を使います。

また、上記の「区間内」の駅で途中下車してしまうと、切符が無効になり回収されてしまうので気を付けてください。

次に、在来線から新幹線への乗り換え方法を見ていきましょう。

在来線から新幹線への乗り換え方法

在来線から新幹線への乗り換え方法は、以下になります。

■乗り換え方法の手順

  1. 在来線の改札口を通る
  2. 自動改札機に在来線から新幹線乗車駅までの乗車券を通す
  3. 新幹線乗換口へ向かう
  4. 在来線で乗車した時の乗車券、新幹線の特急券、新幹線の乗車券の3枚を新幹線乗換口の改札機に通す
  5. 新幹線のホームに行く

在来線で新幹線乗車駅まで乗り、新幹線に乗り換える場合は、在来線の改札口を通り、新幹線乗換口に向かいます。

在来線の改札口で、在来線から新幹線乗車駅までの乗車券を通すと、回収されずに出てきますので、それをもって新幹線乗換口に行きましょう。

続いて、在来線で乗車した時の乗車券、新幹線の特急券、新幹線の乗車券の3枚を新幹線乗換口の改札機に通します。

3枚同時に入れるように注意してください。

その後、新幹線のホームに行けばOKです。

ただ、新幹線の切符には、一葉券のように変わった種類もあります。

一葉券の場合

一葉券とは、乗車券と特急券の区間が同じ場合には1枚にまとめられた切符です。

通常は乗車券と特急券の2枚が必要ですが、それが1枚にまとめられたと考えてください。

一葉券の場合も、新幹線乗換口の改札機に、在来線の乗車券と一葉券を同時に通しましょう。

また、在来線の乗車にSuicaを使用することもあるかもしれませんね。

在来線でSuicaを使用する場合

在来線の乗車でSuicaを使用する場合を見ていきましょう。

■在来線でSuicaを使用する場合の手順

  1. 在来線の改札口を通る
  2. 新幹線乗換口の自動改札機に先に新幹線の切符を入れる
  3. Suicaをタッチする
  4. 新幹線のホームに行く

在来線の乗車でSuicaを使用する場合は、まず在来線の改札口を通ります。

注意すべきは、新幹線の切符を入れる順番です!

次に新幹線乗換口の自動改札機に先に新幹線の切符を入れてから、Suicaをタッチします。

Suicaをタッチする前に、新幹線の切符を入れないように気を付けてください。

以上が、在来線から新幹線への乗り換え方法になります。

ここまで、新幹線と在来線の乗り換えについてお伝えしてきましたが、実はこのような乗り換えを行う時に、特定の駅で乗継割引という割引を受けることができる場合があります。

乗継割引とは

新幹線と在来線の乗継割引は、九州新幹線を除く新幹線と、在来線の特急を特定の駅で乗り継ぐと、後者の特急料金と指定席料金が半額になる制度です。

10円未満の端数は切り捨てられます。

JR駅窓口または券売機以外に、JR東日本の「えきねっと」とJR西日本の「e5489」で購入することもできます。

「JR九州インターネット列車予約」も乗継割引に対応しています。

ですが、エリアが限られているので、実際に割引の適用を受けられるのは、東海道・山陽新幹線とJR西日本の在来線特急を乗り継ぐ場合のみとなります。

乗継割引が適用されるのは、次に指定されている乗継駅です。

適用駅

  • 東海道・山陽新幹線の新横浜~新下関間の各駅
  • 東北新幹線の新青森駅
  • 北海道新幹線の新青森駅、新函館北斗駅
  • 越新幹線の長岡駅、新潟駅
  • 北陸新幹線の長野駅、金沢駅
  • 大阪駅(新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
  • 坂出駅、高松駅(岡山駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
  • 直江津駅(えちごトキめき鉄道を挟んで、上越妙高駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
  • 津幡駅(IRいしかわ鉄道を挟んで、金沢駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)

上記以外の駅では乗継割引は適用されませんので、注意してください。

また、乗継割引には、適用される日が決まっています。

適用日

乗継割引の適用日は、次のように在来線に先に乗る場合と、新幹線に先に乗る場合で異なります。

在来線に先に乗る場合・・・当日と翌日が割引の対象

新幹線に先に乗る場合・・・当日のみ割引対象

乗継割引を利用する時は、適用日に注意してください!

場合によっては、2回乗り継ぐこともあるかもしれませんね。

2回乗り継いだ場合

新幹線をはさんで、在来線の2本の特急を乗り継ぐ場合は、在来線のいずれか高いほうの特急料金と指定席料金が半額になります。

また、在来線をはさんで、どちらか一方の新幹線と組み合わせた場合は、在来線特急の特急料金と指定席料金が半額になります

注意点

「新幹線と在来線の乗継割引」の適用を受けるためには、新幹線の切符と在来線の切符在来線の両方を同時に購入する必要があります

同時に購入しないと、乗継割引を受けられないこともありますので、気を付けましょう。

また、JR東日本の「モバイルSuica」と、JR東海および西日本の「エクスプレス予約」「スマートEX」は、乗継割引そのものに対応していませんのでご注意ください。

まとめ

ここまで、新幹線と在来線の乗り換え、そして乗継割引について紹介してきました。

新幹線から在来線へ乗り換える場合と、在来線から新幹線へ乗り換える場合では、手順や注意する点が異なりますので、気を付けてください。

特に、Suicaを利用する時、「特定都区市内」制度の切符を利用する時、一葉券を利用する時などは注意しましょう。

新幹線と在来線の乗継割引の特徴は、乗り継ぐ在来線の特急の乗車距離がどんなに長くても、その特急料金と指定席料金が半額になることです。

例えば、一駅間だけ新幹線に乗って指定駅へ向かい、そこで乗り継いだほうが、在来線の特急に乗り通すよりも合計額が安くなるケースもあります。

効果的な節約術になる場合があるので、興味のある方は調べてみてください。

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