新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、新幹線の新大阪~岡山間で、指定席やグリーン車に乗車する時にコスパの良い切符をランキング形式で紹介したいと思います。
料金だけでなく、乗車時間、利用のしやすさ、ポイント付与など、様々なデータと条件を基にして、総合的に判断してランク付けしました。
ちなみに、学生しか利用できない「学割」は除外しています。
また、ツアーやパックのように、宿泊など他のサービスと組み合わされている商品も、この記事では取り扱っていません。
宿泊も考えている人は、新幹線とホテルがセットになったパックプランがおすすめです。
パックプランについての記事は、下記を参考にしてください。
→ 新幹線とホテルのパックとは?メリット・デメリット・人気6社を解説
それでは、普通車指定席のランキングから紹介していきますね。
普通車指定席 割引切符べスト5
新大阪~岡山間では、「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」などの列車に乗車します。
新幹線の普通車指定席のそれぞれの列車の通常料金は、下記のようになります。
のぞみ みずほ :6,230円
ひかり さくら こだま:6,020円
この通常料金から、閑散期には200円引きに、繁忙期には200円増しになります。
これらを基にして、普通車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト5を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
eきっぷ | 5,500円 | 730円 | |
e特急券 | 5,500円 | 730円 | |
こだま指定席きっぷ | 3,800円 | 2,220円 | |
4位 | スマートEX「のぞみ」「みずほ」 | 6,030円 | 200円 |
5位 | スマートEX「ひかり」「さくら」「こだま」 | 5,820円 | 200円 |
それでは、ランク付けした理由を1位から順番に解説していきますね!
第1位 eきっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第1位がe5489のeきっぷです。
JR西日本のインターネットサービス「e5489」のみで提供されている商品で、特急券のみの発行です。
料金は2,480円で、乗車券との合計額は5,500円。
通常料金より730円の割引となります。
利用する場合は、J-WESTネットの会員登録(無料)が必要です。
JRの駅窓口などでは、購入できませんので気をつけてください。
通年・終日利用が可能。
「のぞみ」「みずほ」を含め、全ての列車の普通車指定席の利用ができます。
子供料金の設定もあり、特に制約はありません。
また、乗車券を別に購入できるので、大阪市内のどの駅でも乗降できます。
ただし、大阪市など特定の都市において適用される「特定都区市内」という制度ですが、岡山市は対象外です。
「eきっぷ」の設定は次に取り上げる「e特急券」とほぼ共通しています。
ですが、年会費が不要で、かつクレジットカード以外に駅・コンビニ・金融機関での支払いが可能な点が異なります。
ですから、eきっぷを第1位に選びました。
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、エクスプレス予約のe特急券です。
JR東海のインターネットサービス「エクスプレス予約」の商品で、スマートEXの上位サービス。
スマートEXでは利用できない独自の商品として設定されているのが、e特急券です。
価格や利用条件は、1位の「eきっぷ」と同じ。
料金は2,480円で、乗車券との合計額は5,500円です。
通常料金より730円の割引となります。
異なるのは、年会費1,080円が必要なことと、乗車距離に応じてポイントが付く「グリーンプログラム」の設定があることです。
新大阪~岡山間では、片道1回で20ポイントが貯まり、一定数を超えると普通車指定席の料金でグリーン車を1回利用できます。
エクスプレス予約のポイントについては、下記のサイトをご覧ください。
ただ、新大阪~岡山間は「のぞみ」「みずほ」で約45分と短いため、グリーン車の需要は大きくありません。
その分だけ「eきっぷ」よりも順位は下がります。
第3位 こだま指定席きっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位が、こだま指定席きっぷです。
こちらも「e5489」の商品。
料金は大阪市内―岡山駅間で大人3,800円、子供1,500円と破格の安さです。
全車自由席の列車を除くすべての「こだま」と、一部の「ひかり」が利用できます。
乗車できる「ひかり」は、下りが新大阪12時02分発の「485号」から1時間ごとに16時02分発の「473号」までの5本、上りが岡山7時33分発の「460号」から14時23分発の「474号」までの7本です。
これらの「ひかり」は新大阪―岡山間では各駅停車です。
ですが、「ひかり」と「こだま」でも速い列車では1時間強、遅い列車でも1時間20分弱で到着するので、実用的と言えるでしょう。
ただ、下記に注意してください。
■注意!
- 乗車は2名~
こだま指定席きっぷは、1名での利用ができません。
ですから、一人で出張、一人旅の場合は、他の切符を選ぶ必要があります。
第4位 スマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位はスマートEXのスマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」利用です。
JR東海の「エクスプレス予約」の下位サービスである年会費無料の「スマートEX」の基本商品です。
料金は6,030円で、通常料金より200円安くなります。
繁忙期を含めた通年・終日利用が可能。
通常料金より200円安い6,030円になります。
ただし、利用は新大阪駅と岡山駅の2点間に限定され、大阪市内の他のJR駅へは別の切符が必要です。
その価格が200円を超えるようなら、正規料金を払ったほうが良いでしょう。
第5位 スマートEXサービス「ひかり」「さくら」「こだま」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第5位はスマートEXのスマートEXサービス「ひかり」「さくら」「こだま」利用です。
会員登録が必要ですが、年会費は無料です。
料金は5,820円で、通常料金より200円安くなります。
その他の条件は「のぞみ」「みずほ」の場合と同じです。
なお、大阪市内―岡山駅間には回数券の設定はありません。
以上が、普通車指定席のおすすめベスト5でした。
続いて、グリーン車指定席のおすすめベスト4を解説していきましょう。
グリーン車指定席 割引切符べスト4
新幹線のグリーン車指定席「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」の通常料金は、下記のようになります。
のぞみ みずほ :8,460円
ひかり さくら こだま:8,250円
なお、普通車指定席のような繁忙期で200円割増し等はなく、グリーン車は通年で同じ金額です。
これらを基にして、グリーン車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト4を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
e特急券 | 7,720円 | 740円 | |
eきっぷ | 7,720円 | 740円 | |
スマートEX「のぞみ」「みずほ」 | 8,260円 | 200円 | |
4位 | スマートEX「ひかり」「さくら」「こだま」 | 8,050円 | 200円 |
それでは、第1位からひとつずつ解説していきますね。
第1位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第1位は、エクスプレス予約のe特急券。
料金は4,700円で、乗車券との合計額は7,720円です。
通常より740円安いです。
普通車指定席では、「eきっぷ」を第1位に選びました。
しかし、グリーン車の利用を前提とするなら、「グリーンプログラム」のポイントが貯まる「e特急券」のほうが上です。
新大阪~広島間では、片道1回で50ポイントが貯まります。
600ポイントで「こだま」、800ポイントで「ひかり」、1,000ポイントで「のぞみ」のグリーン車を普通車指定席の料金で一回利用できます。
ただ、グリーン車を普通車指定席の料金で1回利用するためには、「こだま」なら600ポイント、「ひかり」なら800ポイント、「のぞみ」なら1,000ポイントが必要です。
新大阪~岡山間は距離が短く、片道1回では20ポイントしか貯まらないので、ハードルが高いのは確か。
「みずほ」「さくら」の乗車時にもポイントは貯まります。
ですが、貯まったポイントを利用して「みずほ」「さくら」のグリーン車に乗ることはできないので注意してください。
第2位 eきっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、e5489のeきっぷ。
料金はe特急券と同じです。
料金は4,700円で、乗車券との合計額は7,720円。
通常より740円安いです。
グリーン車利用のポイントが付かないため、こちらを2位にしました。
第3位 スマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位はスマートEXサービスの「のぞみ」「みずほ」利用です。
料金は8,260円で、通常料金より200円安いです。
繁忙期を含んだ通年・終日利用が可能なのは嬉しいですね。
その他の条件は、普通車指定席の場合と同じです。
[quads id=2]第4位 スマートEX「ひかり」「さくら」「こだま」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位は、スマートEXサービスの「ひかり」「さくら」「こだま」利用です。
料金は8,050円で、通常の片道の金額より200円安いです。
繁忙期を含めた通年・終日利用が可能です。
新大阪駅と岡山駅の2点間の利用に限定されるのは、「のぞみ」「みずほ」の場合と同じです。
以上が、グリーン車指定席でのおすすめベスト4です。
ここで、裏技ではありませんが、おすすめの乗り方をば番外編としてひとつ紹介しましょう。
番外編 2列シート&2列シートの普通車
新幹線の普通車は、通路を挟んで3列シート+2列シートとなるのが基本です。
しかし、山陽新幹線の「みずほ」「さくら」「こだま」と「ひかりレールスター」に用いられる普通車の指定席は、横に2列シート+2列シートとなっていますす。
この配置はグリーン車と同じであり、座席の横幅もグリーン車に匹敵します。
快適性が高い上に、先に述べた普通車指定席用の各商品が利用できるので、乗車してみる価値はあります。
最後に、ビジネス利用向け、安さ重視、ファミリー向けなど、部門別のランキングをまとめました。
それでは、順番に紹介していきましょう。
部門別 割引切符ランキング
こちらでは、下記の3つの部門別におすすめの乗車方法のランキングを紹介していきます。
- ビジネス利用者向け
- 安さ重視の方向け
- ファミリー向け
それでは、順番に見ていきましょう。
ビジネス利用者向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
eきっぷ | 5,500円 | 730円 | |
e特急券 | 5,500円 | 730円 | |
スマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」 | 6,030円 | 200円 |
はじめに、出張などビジネスで新幹線を利用する方向けにおすすめの乗車方法をランク付けしました。
第1位から順番に解説していきましょう。
第1位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第1位は、エクスプレス予約のe特急券(5,500円)です。
年会費(税込み1,080円)は必要です。
ただ、ビジネス利用では東海道新幹線に乗る機会も多いので、こちらを第1位にしました。
第2位 eきっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、e5489のeきっぷ(5,500円)。
基本的な条件は「e特急券」と同じです。
山陽新幹線では利用できます。
しかし、東海道新幹線では利用できませんので注意してください。
第3位 スマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、スマートEXサービスの「のぞみ」「みずほ」利用(6,030円)です。
制約が少なく、「のぞみ」「みずほ」の普通車指定席を利用できるのがメリットです。
発車時刻の4分前まで速達列車を予約できるのも、急に出張が入ったビジネス利用などには向いているでしょう。
続いて、安さを最優先に考えている方向けのランキングです。
安さ重視の方向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
こだま指定席きっぷ | 3,800円 | 2,220円 | |
e特急券 | 5,500円 | 730円 | |
eきっぷ | 5,500円 | 730円 | |
4位 | スマートEX(ひかり・さくら・こだま) | 5,820円 | 200円 |
5位 | スマートEX(のぞみ・みずほ) | 6,030円 | 200円 |
安さ重視で考えている人に、おすすめのベスト5をお伝えしていきましょう。
第1位から解説していきますね。
第1位 こだま指定席きっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、e5489のこだまきっぷ(3,800円)。
割引額が2,220円と、かなりお得です。
さらに子供料金も1,500円と破格の安さなので、ファミリーには魅力的な切符と言えます。
第2位 eきっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、同じくe5489のeきっぷ(5,500円)です。
通常より730円安くなります。
通年で利用でき、子供用の料金設定もあります。
会員登録は必要ですが、年会費が無料なのは嬉しいですね。
第3位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、エクスプレス予約のe特急券(5,500円)。
通常より730円安いです。
繁忙期を含めた通年で利用できます。
ただ、年会費(1,080円)が必要なので、それ以外は同じ条件のeきっぷの方が安さでは勝ちます。
第4位 スマートEXサービス「ひかり」「さくら」「こだま」
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第4位は、スマートEXサービスの「ひかり」「さくら」「こだま」利用(5,820円)です。
割引額は200円のみ。
しかし、繁忙期を含め、1年中ずっと利用でき、これといった制約がないのがメリットでしょう。
第5位 スマートEXサービス「のぞみ」「みずほ」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第5位は、スマートEXサービスの「のぞみ」「さくら」利用(6,030円)です。
通常よりも200円安くなります。
こちらは4位と特徴が同じですが、「のぞみ」を利用できるため、到着時間の節約になります。
以上が、安さ重視のベスト5です。
最後に、子供連れなどのファミリー層向けのランキングベスト3を紹介しましょう。
ファミリー向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
こだま指定席きっぷ | 3,800円 | 2,220円 | |
eきっぷ | 5,500円 | 730円 | |
e特急券 | 5,500円 | 730円 |
第1位 こだま指定席きっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、e5489のこだま指定席きっぷ(3,800円)です。
一番の魅力は、なんといっても安さでしょう。
特に子供料金(1,500円)が破格に安いので、ファミリー向けには一番のおすすめです。
2列シート&2列シートなので、快適さも問題ありません。
大阪市内―岡山駅間では最も安く、所要時間もさほど見劣りしません。
乗車可能な「ひかり」の出発時刻から考えると、大阪市内から岡山よりも、その逆の利用を重視した商品だと言えます。
その点、JRの在来線の大阪市内のどの駅でも乗降できるのは効果的です。
大阪駅・京橋駅・天王寺駅などの主要駅はもちろん、大阪城公園駅やユニバーサルシティ駅も利用できるため、観光需要に適しています。
第2位 eきっぷ
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、e5489のeきっぷ(5,500円)。
年会費は不要です。
また、クレジットカード以外に駅・コンビニ・金融機関での支払いができて気軽に利用できることから、次のe特急券より上位にランクさせました。
第3位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、エクスプレス予約のe特急券(5,500円)です。
年会費(1,080円)がかかるため、eきっぷよりハードルが高くなります。
また、ポイントを貯めるとグリーン車に乗れる「グリーンプログラム」のメリットが新大阪~岡山間ではあまり大きくないため、こちらの順位を3位にしました。