新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、赤ちゃん連れで新幹線に乗る時のコツを厳選して7つ紹介したいと思います。
私も経験がありますが、赤ちゃんを連れて新幹線に乗るのは、かなり大変で神経を使います。
赤ちゃんの機嫌が良い時はまだ良いですが、車内でグズり始めて焦った人も多いのではないでしょうか?
ここで、当サイトに寄せられた質問を紹介しましょう。
- 抱っこ紐やベビーカーは必要?
- 持ち物は何があった方がいい?
- 座席は確保する、それとも自由席でOK?
- おすすめの時間帯や座席は?
- グズッたらどうすればいい?
これらの他にも、注意したいポイントがあります。
それでは、赤ちゃん連れで新幹線に乗るコツ、さらに、よくある質問を詳しく紹介していきましょう。
赤ちゃん連れで乗る時の7つのコツ
新幹線に赤ちゃん連れで乗る場合のコツは下記になります。
■チェック
- 抱っこ紐やベビーカーは必須
- 授乳ケープ、おもちゃなど必要なグッズを持参
- 繁忙期は指定席を確保、それ以外は自由席でもOK
- 空いている時間帯を選ぶ
- 座席は最前列か最後列
- 多目的室がある車両がおすすめ
- 大声で泣いたらデッキに避難
基本的に上記の7つを抑えれば大丈夫です。
それでは、順番に解説していきますね。
抱っこ紐やベビーカーは必須
赤ちゃんを連れて新幹線に乗る時には、抱っこ紐またはベビーカー、もしくはその両方が必需品となります。
例えば、赤ちゃんを抱える場合、抱っこ紐があるとないとでは、お母さんの負担が大きく違ってきます。
また、グズる赤ちゃんを寝かしつけるのにも役立つでしょう。
同じく、お母さんの負担を考えると、ベビーカーも持ち込むに越したことはありません。
ただし、問題はベビーカーの置き場所です。
新幹線は座席の前後間隔が広いので、折りたためば自分の席の前に置くことができます。
ですが、前の席のリクライニングの邪魔になるので、迷惑をかけてしまう恐れがあります。
これを避けるには、最後列の座席の後ろに設けられている荷物置き場に置くのが良いでしょう。
さらに、新幹線には車椅子用のスペースが設けられている車両があります。
東海道・山陽新幹線の16両編成の場合は、11号車の12番と13番の列がそれに相当します。
ここが空いている場合は、ベビーカーをたたまずに赤ちゃんを乗せたままにすることもできます。
ただ、これらの席や荷物置き場を必ず確保できるという保証はありません。
抱っこ紐で何とか対応できるようなら、ベビーカーを宅配便で目的地に送ってしまうのも1つの選択肢です。
授乳ケープ、おもちゃなど必要なグッズを持参
授乳ケープ、おしゃぶり、おもちゃなど必要なグッズは持参しましょう。
赤ちゃんはいつ泣き出すか分かりません。
その原因も、空腹だったり、退屈だったり、恐かったりと様々です。
その対策として、授乳ケープ、おしゃぶり、おもちゃ等は持って行った方が安心です。
他にも、赤ちゃん連れの時に必要なものを下記にまとめておきますね。
- 授乳ケープ
- おしゃぶり
- おもちゃ
- オムツ
- おしりふき
- ビニール袋
- カーディガン
- ミルク
- 哺乳瓶
- タオル
- 着替え
繁忙期は指定席を確保、それ以外は自由席でもOK
帰省シーズンなどの繁忙期には、事前に指定席を予約するのがおすすめです。
繁忙期は新幹線が大変混雑するので、自由席には座れないという前提に立っておいたほうが良いでしょう。
ぎゅうぎゅう詰めの車内に赤ちゃんを連れて乗るのは、かなり厳しいですものね…。
一方で、通常期や閑散期でしたら自由席でも良いでしょう。
この時期は車内が空いていて座れる可能性が高いですし、自由席なら文字通り自由に動けるのもメリットと言えます。
ただし、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」の場合、自由席車は1~3号車だけなので、座れたとしても混雑は覚悟する必要があるので注意してください。
これを避けるには、下位列車である「ひかり」や「こだま」を利用するのもおすすめです。
特に各駅停車の「こだま」は混雑率が低く、しかも自由席車が10両もあるので、全区間で座れないということは、ほぼありません。
この考え方は、他の新幹線にも応用できます。
空いている時間帯を選ぶ
赤ちゃん連れの時は、空いている時間を選ぶようにしましょう。
具体的には、早朝、午後、夜間に乗車すれば座れる確率が高くなります。
反対に、新幹線の帰省ラッシュの混雑のピークは午前中なので、この時間は避けた方が無難です。
赤ちゃんを連れて通勤や出張を行うことはまず考えられないので、帰省または観光で乗車するケースがほとんどだと思います。
その場合は何時何分までに着かなければならないということはないはず。
夜間の移動は赤ちゃんの負担になると思われがちですが、寝つきやすいことを考えれば、むしろ好都合ではないでしょうか。
座席は最前列か最後列
赤ちゃん連れの場合は、最前列か最後列の座席がおすすめです。
最前列または最後列の座席は、赤ちゃんがグズった時などデッキに避難しやすいからです。
ベビーカーを折りたたんで持ち込む場合は、なおさら良いでしょう。
最前列でしたら、リクライニングを気にすることなくベビーカーを前に置けます。
最後列なら、すぐ後ろの荷物置き場にベビーカーを置けます。
荷物置き場は、他の座席に座った場合でも利用できます。
ですが、最も近い座席を確保できるならば、それに越したことはありません。
多目的室がある車両がおすすめ
赤ちゃんと乗る時は、多目的室のある車両がおすすめです。
新幹線には、身体の不自由な方や気分が悪くなった人のために、多目的室が用意されています。
ここが空いている場合は、授乳や着替え、オムツ交換などにも利用できます。
引退間近の車両を除いた、多目的室のある車両は以下をご覧ください。
大声で泣いたらデッキに避難
赤ちゃんが大声で泣きだした場合は、デッキに避難しましょう。
客室を出てデッキであやすと、他の乗客の迷惑になりません。
場合によっては、座席とデッキを何度も往復するケースもあるかもしれません。
そのためにも、すでにお伝えしたように、最前列または最後列の座席を確保したいところです。
また、出入りを考えれば、通路側の座席がベターです。
以上が7つのコツになります。
最後に、赤ちゃん連れで新幹線に乗る時のよくある質問を紹介したいと思います。
新幹線に赤ちゃんを連れて乗る時のQ&A
赤ちゃん連れで新幹線に乗る場合の、よくある質問は以下になります。
- 赤ちゃんは何歳から乗れる?
- 赤ちゃん用に指定席を確保できるの?
- 赤ちゃんは乗車にいくらかかる?
- 授乳で多目的室が使えない場合は?
それでは、順番に回答を見ていきましょう。
赤ちゃんは何歳から乗れる?
赤ちゃんは何歳でも乗ることができます。
理由は、新幹線の乗車に年齢制限がないからです。
ただ、赤ちゃんの負担を考えると、首の座りが安定する生後4ヵ月以降とするのが安心でしょう。
赤ちゃん用に指定席を確保できる?
指定席の確保は可能です。
ただし、自由席の場合とは異なり、指定席を確保すれば赤ちゃんであっても、運賃と料金が発生するので注意してください。
赤ちゃんは乗車にいくらかかる?
赤ちゃん(乳児)は無料です。
JRでは、1歳未満を「乳児」、1歳以上小学生未満を「幼児」、小学生を「こども」、中学生以上を「おとな」と区分します。
これらのうち、「こども」は「おとな」の半額の運賃と料金を支払いますが、グリーン料金とグランクラス料金は半額にはなりません。
一方、「乳児」と「幼児」は原則無料です。
ただし、「乳児」「幼児」が1人で指定席を利用する場合と、「幼児」が1人で旅行する場合には、「こども」と同額の運賃および料金が必要です。
また、「おとな」または「こども」1人に同伴される「幼児」が2人以上の場合、3人目からは「こども」の運賃と料金が発生します。
子供料金については、下記の記事を参考にしてください。
授乳で多目的室が使えない場合は?
「多目的室」が空いていない場合は、洋式トイレを使うのが良いでしょう。
東海道・山陽新幹線の16両編成では、奇数号車の東京寄りに設置されています。
座席で行う場合には、カーテンを閉め、ケープやタオルなどで覆えば、視線を気にせずに授乳できます。