新幹線の学割と往復割引の併用方法!注意点と気になる疑問も徹底解説

新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。

今回は、新幹線の学割と往復割引の併用についてのお話。

新幹線の往復割引を利用する場合、他の割引切符と併用できないことが多いです。

しかし、往復割引と学割は併用が可能なのです。

往復割引と学割を併用すると、約3割引(28%)になるので安いですよ!ただし、併用する場合には制約もあるのですね。

ですから、学割と往復割引を併用する場合には、いくつか注意する点があります。

そこで、新幹線の往復割引と学割の併用の方法、注意点、そして気になる疑問について詳しく解説したいと思います。

学割と往復割引の併用方法

学割と往復割引を併用する場合の方法を順番に解説していきます。

以下の手順をご覧ください。

■チェック!

  1. 通学している学校で学割証を用意する
  2. JRの駅窓口で学割証を提示する
  3. 利用区間を伝えて、往復切符で購入する

このように、学割証を用意すれば後はカンタンです。

それでは、具体的にひとつずつ見ていきましょう。

学割証を用意

学割を利用するためには、学割証(正式名称:学校学生生徒旅客運賃割引証)が必要になります。

学割証は、JR旅客各社において、学割が適用される乗車券を購入するのに必要な証明書。

あなたが通学している学校で発行してもらい、切符購入時に駅員に提示しなくてはなりません。学割証の有効期限は発行日より3 ヵ月です。

JRから指定された中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒だけが、学割証を発行してもらえます。

ちなみに、往復割引については、特に用意するものはなく、往復切符を購入するだけでOKです。

JRの駅窓口で学割証を提示

学割証を用意したら、JRの駅窓口へ向かいましょう。

そこで、学割証を提出して、利用したい区間や列車名を伝えます。この時に、「往復切符で欲しい」と伝えると、学割と往復割引の併用した切符が購入できるのですね。

購入後は、その日のうちに利用することが出来ます。

注意点

注意点が2つあります。

1つ目は、学割で切符を購入する場合は、JRの駅窓口でしか購入できない点です。

自動券売機やネット購入は出来ませんので、ご注意ください。

2つ目は、学割を使って往復割引を利用する場合に、学割証とは別に学生証の提示が必要な時がある点。また、学割切符を使う際にも、学生証の携帯が義務付けられています。

JRの職員に提示を求められた場合は、見せなくてはいけないので学生証は忘れず携帯しましょう。

続いて、学割と往復割引を併用する時に気を付けるべきことをお伝えします。

学割と往復割引を併用する場合の注意点

学割と往復割引を併用する時には、気を付けるべきポイントがあります。

こちらをご覧ください。

■注意点!

  1. 学割の利用条件と注意点
  2. 往復割引の利用条件と注意点
  3. 特急券は割引にならない
  4. クレジットカードの使用の可否

学割と往復割引を併用するためには、上記の2つの利用条件を満たしていなければなりません。

それぞれの条件を詳しく見ていきましょう。

学割の利用条件と注意点

学割を利用するには、片道あたりの営業キロ数が101km以上でなければなりません。

ですので、101kmに満たない距離では学割は利用できないのですね。

また、学割を利用する時に必要な学割証は、1つの学校に対しての年間発行枚数に制限があります。目安として、学割証を発行してもらえる枚数は1人 10 枚のところが多いようです。

他には、1週間のうちに 2枚までしか発行出来ないという制約があるので、長期休みの旅行の際には事前に発行しておくと良いでしょう。

ちなみに、同一区間で往復切符を購入する場合は、必要な枚数は「乗車券の種類」の「往復」にチェックをすると 1枚ですみます。

ただし、同一区間でない場合は、2枚必要になりますので注意してください。

往復割引の利用条件と注意点

往復割引を利用する時にも、片道あたりの営業キロ数が601km以上でなければなりません。

601km 以上というと、結構長い距離になります。

例えば、東京~大阪間では距離が足りません。

東京~西明石間でようやく601km以上になるのですね。。

ただ、往復割引は在来線にも使用出来るので、適用可能駅まで営業キロ数を伸ばして使う事が出来ます。ちなみに、下車はどこでも可能です。

注意点として、601kmギリギリのようであれば窓口で確認することをおすすめします。

「特定都区市内」という規定があり、「○○市内」と大きく括り、その範囲内であればどこから乗車しても「○○市内」になります。

この範囲内は距離数を伸ばすことが出来ません。

「特定都区市内」が適用される場所は、東京都区内・横浜市内・名古屋市内・京都市内・ 大阪市内・神戸市内・広島市内・北九州市内・福岡市内です。

特急券は割引にならない

学割と往復割引を併用した時は、乗車券のみが約3割引となります。

特急券は割引になりません。新幹線の切符というものは、次のように乗車券と特急券で構成されています。

新幹線の切符=乗車券+特急券

特急券とは、「速さや、サービスに対する対価」。乗車券は、移動することに対してかかる「移動の対価」になります。

JRの営業距離により、運賃料金は上がっていくのですね。。

JRの特急料金制度では、乗車距離が長くなると 1km あたりの価格は安くなります。このように、特急券に関してはすでに安くなっているので、割引外になるようですね。

ちなみに、特定特急料金が設定されている区間もあります。

クレジットカードの使用の可否

学割と往復割引の併用切符は、クレジットカードが使用可能です。JRの駅窓口にて「クレジットカードで支払います。」と伝えれば、クレジットカードで支払いができますよ。

VISA、JCB、MasterCard、アメリカンエクスプレス、ダイナースの 5 大国際ブランドに対応しています。

国内のカードも、ほぼ問題なく使用出来ます。

クレジットカードで切符を購入すると、ポイントが付くのでお得ですね。また、クレジットカードには旅行保険が付帯されています。

利用付帯になっているので持っているだけでは使えず、所定の支払いをしないと適用になりません。

切符の支払いにクレジットカードを利用すると、所定の支払いになり適用されるようになります。

デメリットとしては、こちらの都合でキャンセルして払い戻しをする時です。JRが発行している「JRカード」なら問題はありません。

しかし、それ以外のクレジットカードの場合、購入した窓口の管轄のJRの駅窓口でしか払い戻し出来ませんので注意してください。

もちろん、現金ではなくクレジットカードの口座に振り込まれます。

最後に新幹線の学割と往復割引の併用に関する、よくある質問と回答を載せておきましょう。

よくある質問と回答

こちらでは、新幹線の学割と往復割引の併用についての、よくある質問と回答を紹介したいと思います。

よくある質問はこちら。

  • 学割と往復割引は、なぜ約3割引なの?
  • 切符の購入は代理でも可能?
  • 利用出来る人数は?
  • 指定席やグリーン車でも利用できる?

それではひとつずつ回答を見ていきましょう。

なぜ約3割引なのか?

学割と往復割引を併用した場合、通常の乗車券の料金よりも約3割(28%)安くなります。

内訳はこちらをご覧ください。

学割(2割引き)+往復割引(1割引き)=約3割引

往復割引を利用すると乗車券が1割引になります。

学割を利用すると、そこからさらに乗車券が2割引になるのですね。なぜ正確な3割引きではないかというと、最初に往復割引で1割引いた後に、学割分の2割を引くためです。

ただ、2%の差なので、割引額は3割と覚えておいても良いでしょう。

切符の購入は代理でも可能?

切符を購入するのは、利用する本人以外の代理でもOKです。

学生証を提示しなくてもいいので、ご家族など代理の方の購入でも大丈夫なのですね。ただし、切符を利用する際には学生証の携帯が必要です。

利用出来る人数は?

学割を利用出来るのは学割証を申請した本人のみになります。1枚の学割証で、2人分の切符を購入することは出来ません。

ですから、それぞれが用意する必要があります。

指定席やグリーン車でも利用できる?

学割と往復割引の併用は、指定席やグリーン車でも利用が可能です。学割や往復割引で安くなるのは乗車券のみですが、利用は出来ます。

ただし、特急券は別に購入する必要があるので、それぞれの特急券を購入すれば指定席・グリーン車に乗れますよ。

まとめ

新幹線の往復割引と学割の併用の方法、注意点、そして気になる疑問について紹介してきました。

学割証さえ用意してしまえば、学割と往復割引を併用した切符はカンタンに購入することができます。

ただ、JRの駅窓口でしか購入できない、学生証の提示が必要な場合があるなど、いくつか注意点もありました。

また、学割と往復割引の併用をするためには、学割と往復割引を利用するための条件などもありましたね。

併用するための条件を満たしているか、事前にチェックしておく必要があります。他には、よくある質問と回答も載せておきました。

ですので、気になることがありましたら、参考にしてみてください。

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