新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、新幹線の回数券の使い方について詳しく紹介していきます。
通常、新幹線の切符は「乗車券」と「特急券」の合計2枚が必要です。しかし、新幹線の回数券は、この「乗車券」と「特急券」の2枚がセットになっています。
新幹線には何度も乗ったことがあっても、回数券を使ったことがない方もいるでしょう。急に回数券を利用することになった場合、回数券の使い方を知らなくて困ることもあるはずです。
事前に使い方を理解すれば、安心して回数券を使用することができます。
そこで、今回は新幹線の購入場所、購入方法、回数券を使う手順、使用する上でのルール、注意点、そしてよくある質問などについて、詳しく解説したいと思います。
回数券の購入場所
それでは、まずは回数券を購入する場所から見ていきましょう。
回数券は以下の場所で購入できます。
こちらをご覧ください。
- JR駅の窓口
- 自動券売機
- 旅行会社
- 金券ショップ
- インターネットオークション
JR駅の窓口、旅行代理店、金券ショップでは、購入の仕方が若干異なります。
まずはJR駅窓口から見ていきましょう。
JR駅の窓口
新幹線回数券は、JRのみどりの窓口や、JRの駅窓口で購入できます。回数券はその種類によって、2枚から6枚のセット販売となっています。
この後紹介する金券ショップとは違い、バラ売りはしていません。
自動券売機
新幹線回数券は、JR駅にある自動券売機でも購入できます。
自由席回数券、指定席回数券、グリーン回数券、すべてこちらで購入OKです。
旅行会社
JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、トップツアーなどの旅行会社でも、新幹線の回数券は購入できます。
各旅行会社で、取り扱う回数券に印字が入ります。
例えば、JTBで発券される回数券には、発行箇所の前に「交」、近畿日本ツーリストは「近」、日本旅行は「日」、トップツアーは「東」といった記号が入ります。
金券ショップ
新幹線回数券をセットではなく、バラ売りで購入したい場合は、金券ショップがおすすめです。
金券ショップで「新幹線格安チケット」として売られているものは、ほとんどが回数券のばら売りです。
そして、金券ショップでは通常の料金よりも安く買えることが多いでしょう。
インターネットオークション
新幹線の回数券は、インターネットネットオークションでも購入できます。
ヤフオクやメルカリなどで、出品されているのをよく見かけます。全般的に、安く購入できることがほとんどでしょう。
特に、有効期限が近づいているものは、格安でゲットできることもあります。ここまで新幹線回数券の購入場所を紹介してきました。
次に、回数券の買い方を説明します。
回数券の買い方は2種類
新幹線の回数券には、次の2種類あります。
- 自由席回数券
- 指定席回数券
自由席用と指定席用は、購入方法が同じです。
それでは見ていきましょう。
回数券の買い方
回数券の買い方は、買う場所によって2つに分かれます。
- JRの駅窓口・旅行会社の営業所
- 自動券売機
JRの駅窓口というのは、設定区間に含まれている各出発駅および到着駅になります。
それでは、順番に見ていきましょう。
JRの駅窓口・旅行会社の営業所
JRの駅窓口(みどりの窓口を含む)や旅行会社の営業所で回数券を買う場合の手順は以下になります。
■買い方の手順
- JRの駅窓口、または旅行会社に営業所に向かう
- 駅員や旅行会社の店員に希望する区間の回数券を伝える
- 現金かクレジットで料金を支払う
以上、手順はたった3つですので、簡単ですね!
特に、回数券を初めて買う人、または慣れていない人は、JRの駅窓口や旅行会社の営業所など、係員がいるところで買った方が安心かもしれません。
回数券はクレジットカードでも買うことができます。
しかし、暗証番号の入力が求められます。
忘れてしまった場合は、カード名義人のサイン(署名)でも買うことは可能ですので、安心してください。
みどりの窓口は、駅によって営業時間が異なりますので注意してください。
自動券売機
新幹線回数券は、自動券売機でも買うことができます。
自動券売機は、新幹線の切符を取り扱う「みどりの窓口」や駅窓口であれば、回数券を購入できる自動券売機は置かれています。
券売機の操作に慣れている人、窓口が混雑している場合には、自動券売機で買う方が早いことも多いですね。
自動券売機で買う手順は下記になります。
■買い方の手順
- 「おトクなきっぷの購入」を選択
- グリーン車・指定席・自由席用のいずれかを選択
- 「上り」か「下り」を選択
- 使用する区間を選択
- 支払方法は現金かクレジットカードを選択
- 支払い後、回数券を受け取る
- 領収書を希望する場合は発行する
自動券売機の方が、JRの駅窓口などで買うよりも自分で行う手順は多くなります。
落ち着いて順番に行えば大丈夫ですので、安心してください。
ただし、クレジットカード決済の場合の注意点があります。
1つ目は、暗証番号を入力する必要があること。もし、忘れてしまったら買うことができません。
この場合は、JRの駅窓口など、係員がいるところで買いましょう。
2つ目は、クレジットカードご利用票を保管しておくこと。
回数券を買うと、クレジットカードご利用標が出てきます。これは、回数券の払い戻しがしたい時に必要となります。
ですので、一応保管しておくことをおすすめします。
他には、クレジットカード決済は1回払いのみというのもお忘れなく!
10万円を超える高額な場合も1回払いのみですので、気をつけてください。自由席と指定席では、どちらも同じ方法で購入できましたね。
しかし、指定席の場合は、別途で指定席の予約が必要になります。
指定席の予約方法
指定席の予約は、JRの駅窓口や自動券売機で行うことができます。
JRの駅窓口でしたら、駅の係員に希望する席を伝えるだけでOKです。
しかし、自動券売機で自分で行いたい人もいるでしょう。ですから、自動券売機で予約する方法もお伝えしておきますね。
自動券売機で指定席を予約する方法
自動券売機で指定席の予約をする時は、次の手順で行ってください。
■予約の手順
- 「回数券等で指定席予約/指定席の変更」を選択
- 「回数券等で指定席予約」を選択
- 回数券を券売機に入れる
- 「挿入完了」を選択
- 乗車駅の選択
- 乗車日と時間帯の選択
- 乗車列車の選択
- 座席の選択で予約完了
自分で予約すると、意外と決めることが多くて大変ですね 笑
ただ、焦らずに順番に行えば大丈夫ですので、安心してくださいね。以上、新幹線の回数券の買い方の説明でした。
続いて、回数券の使い方を見ていきましょう。
回数券の使い方の手順
それでは次に、新幹線回数券の使い方の手順を説明していきましょう。
回数券の使い方には、以下の2種類の使い方があります。
- 自由席回数券
- 指定席回数券・グリーン回数券
それでは、順番に解説していきます。
自由席回数券の使い方
自由席回数券は、購入するときに区間が決められています。
ですから、その区間内の駅で自動改札機に自由席回数券を通せばOKです。
改札に通すと、入場日時が印字されます。ただ、自由席以外の乗車はできません。
上り下りどちらの方向でも使えます。
例えば、「東京⇔名古屋」とある場合は、東京で乗っても、名古屋で乗っても、その間にある浜松で乗っても問題ありません。
指定席回数券・グリーン回数券の使い方
指定席回数券・グリーン回数券は、使用する前にみどりの窓口や指定券券売機で座席の指定を受けます。
これが、自由席回数券との大きな違いです。そうすると「指定券」をもらえます。
使用する時は、自動改札機で「回数券」と「指定券」の2枚を重ねて通してください。
座席の指定は、乗車の1か月前から当日の発車直前まで受けることができます。
また、列車や指定席の変更も乗車前なら何回でもできます。
もし乗り遅れてしまった場合も、当日であれば後続列車の自由席に乗ることができます。必ずしも指定席を指定する必要はありません。
指定席回数券をそのまま自動改札機に通して、自由席に乗車しても大丈夫です。
その場合、事前に窓口などに行く必要はありません。ただ、指定席回数券の方が自由席回数券より料金が高いので、自由席に乗車すると損をしてしまいます。
続いて、回数券の使い方の注意点を見ていきましょう。
回数券の使い方の注意点
とても便利な新幹線回数券ですが、使う際にはいくつかの注意点があります。
下記をご覧ください。
■注意点!
- 使えない期間がある
- 有効期間がある
- 払い戻しが難しい
- 途中下車ができない
- 乗車区間の変更ができない
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
使えない期間がある
回数券はゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期には利用できません。
ちなみに、ゴールデンウイークの4/27~5/6、お盆の8/11~20、年末年始の12/28-1/6は使えないことが多いです。ですから、繁忙期は他の割引サービスを利用しましょう。
詳しくは、JRの繁忙期カレンダーで確認してください。
有効期間がある
新幹線の回数券には、有効期間があります。
有効期間は購入後3か月。意外と短いので、必ず使う予定があるときや、大勢で旅行に行くときなどに利用するのがおすすめです。
例えば、6枚綴りの場合、3人で往復で使えば一度の旅行で全て使うことができますよ。
払い戻しが難しい
新幹線の回数券は、払い戻しが難しいです。
通常、新幹線回数券も払い戻しはできますが、払い戻しを受けるには下記の条件があります。
- 有効期間内であること
- 全ての券が未使用であること
- 表紙を伴っていること
- 発売箇所で払い戻し手続きをすること
以上の条件を満たしていれば、払い戻すことができます。
払い戻しの手数料は220円かかります。
新幹線の回数券は、1枚でも使ってしまうと払い戻しができないので注意が必要です。その場合は、金券ショップなら買い取ってくれますので持ち込むといいでしょう。
またはネットオークションで売ることもできます。
途中下車ができない
新幹線回数券では、途中下車ができません。
途中下車すると、その回数券は前途無効になってしまいますので注意が必要です。ただ、回数券に記載されている区間内であれば、途中区間から乗ったり、途中区間で降りたりすることができます。
ちなみに、通常の新幹線の切符の場合は、片道の営業キロが101キロ以上あれば、乗車券の部分のみ途中下車が認められています。
乗車区間の変更ができない
新幹線の回数券は、乗車区間の変更ができません。
それは、購入する際に乗車区間を定めて購入するためです。ただし、その区間内であれば乗り降りは可能です。
最後に、新幹線の回数券の使い方でよくある質問を見ていきましょう。
よくある質問と回答
こちらでは、新幹線の回数券を使う時に、質問の多いものを紹介しています。
質問の内容は、以下をご覧ください。
- どこから乗れるの?
- 新幹線回数券の割引率は?
- 残った回数券はどうすればいいの?
それでは、ひとつずつ解説していきますね。
どこから乗れるの?
回数券は、購入した区間でしたら、どこから乗ってもOKです。
例えば、「東京~新大阪」間の6枚つづりの回数券の場合、3枚を下りの「東京→新大阪」、残りの3枚を上りの「新大阪→東京」で利用していただけます。
新幹線回数券の割引率は?
新幹線の回数券の割引率は、通常の新幹線の切符の1%~10%程度と言われています。
割引率は、座席の種類や乗車する区間によって異なるのです。
例えば、自由席、普通車指定席、グリーン回数券では、下記のように違いがあります。
座席の種類 | 割引率 |
---|---|
自由席 | 7~10% |
普通車指定席 | 5~8% |
グリーン車 | 1~7% |
このように、回数券の場合、自由席の割引率が一番大きくなるのですね。
また、基本的に乗車区間が遠ければ遠いほど、割引率が大きくなる傾向です。
残った回数券はどうすればいいの?
回数券を使いきれなくて残った場合は、あなた以外の複数人で利用しましょう。
回数券は、基本的に誰が利用しても問題ありません。
ですから、家族、友人、知人と一緒に利用することもできます。または、金券ショップで買い取ってもらう、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトで売るのも良いでしょう。
ただ、未使用の回数券の場合は、金券ショップで買い取ってもらうと損をしてしまいます。
なぜなら、買い取りレートが、6枚綴りの未使用品で通常料金の97~98%程度だから。この場合は、払い戻し手数料の220円を支払った方が良いです。
また、金券ショップで買い取ってもらう時は、回数券を購入してから日数が経ってしまうと安くなってしまう点も注意してくださいね!
まとめ
今回は新幹線の購入場所、購入方法、回数券を使う手順、使用する上でのルール、注意点、そしてよくある質問などについて紹介してきました。
回数券は、JRの駅窓口、自動券売機、旅行会社、金券ショップなど、いろいろな場所で購入できましたね。
また、回数券の買い方も、購入する場所によって、駅係員や旅行会社の店員さんから買う場合と、自動券売機で買う方法の2つがありました。
特に、クレジットカード決済の場合は、暗証番号を忘れては利用できない、1回払いのみなど注意点がいくつかありましたね。
暗証番号を忘れたら、JRの駅窓口で買いましょう。
回数券の使い方は、自由席回数券と、指定席回数券では、電車に普段乗る時と同じで、回数券を改札機に通せばOKでした。
ただ、指定席の場合で、乗り遅れたり、変更する場合は注意が必要です。
回数券を使う時の注意点も、使えない期間、払い戻しが難しい、途中下車ができないなど、いくつか注意点がありましたので、気を付けましょう。
あなたが新幹線の回数券を使いたい時に、参考にしてもらえると嬉しいです。