新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、新幹線に乗る時に混雑を避ける方法についてのお話です。
せっかく新幹線に乗るなら、できるだけ空いていて快適に過ごしたいですよね?
混雑を避けるために、一般的な方法から、裏技的な方法まで全部で6つ紹介したいと思います。
それでは、どんな方法があるか一緒に見ていきましょう。
新幹線で混雑を避ける6つの方法とは?
新幹線に乗る時に、混雑をなるべく避けたい人のために、おすすめの6つの方法を紹介します。
それがこちらの方法です。
■おすすめの6つ!
- 各駅停車を活用する
- 臨時列車を狙う
- 1号車と反対側の自由席を狙う
- キャンセルされた指定席を狙う
- 午前中の帰省をなるべく避ける
- グリーン車やグランクラスに乗る
上記の全てを知っている人は少ないはず。
それでは、順番に解説していきますね。
各駅停車を活用する
新幹線の混雑を避ける方法でカンタンなのが、各駅停車を活用する方法です。
「こだま」など新幹線の各駅停車は、始発駅の段階では混んでいるものの、短距離客が多いために早い段階で座れる可能性が高いからです。
例えば、東海道新幹線の「こだま」の場合、東京~新大阪間と東京~名古屋間がそれぞれ毎時1本運行しています。
東京~新大阪間は全区間乗り通しても4時間弱なので、長い列に並んで「のぞみ」を待つよりも、むしろ快適かもしれません。
ただ、名古屋折り返しの「こだま」で新大阪を目指す場合は、後続の「のぞみ」に乗り継ぐ必要があります。
「のぞみ」は名古屋~新大阪間の利用も多いので、着席はまず不可能と考えてください。
ですが、所要時間はわずか50分ですし、京都で座れる可能性もあります。
また、この乗継パターンでは、東京~新大阪間は3時間40分弱に収まります。
全区間立ったまま「のぞみ」を乗り通すよりは、魅力的な選択肢ではないでしょうか。
ただし、上位列車ほどではないものの、各駅停車も混雑期にはかなりの乗車率になります。
ですから、各駅停車でも混雑する可能性もあることを覚えておきましょう。
臨時列車を狙う
臨時列車を狙うのも、賢い方法のひとつです。
新幹線には、繁忙期など多客時のみ運転される臨時列車が相当数設定されています。
市販の時刻表の「運転日注意」の欄に菱形🔶のマークが入っているのを見たことありませんか?
このマークの列車が、臨時列車を表しています。
一番下の「運転期日」の欄に、具体的な運転日が記載されています。
これらの臨時列車は定期列車よりも一般的な認知度が低いうえに、主要駅の停車ホームが定期列車と異なる場合が多くあります。
ですから、指定席の予約が比較的取りやすいです。
さらに、自由席を狙う場合も、事前に停車ホームを確認した上で早めに並んでおけば、座れる確率が高くなります。
1号車と反対側の自由席を狙う
新幹線の下位列車で、1号車と反対側の自由席を狙う方法もおすすめです。
これは一般的にはあまり知られていない、裏技的な方法ともいえるでしょう。
新幹線の自由席は、原則として1号車寄りに固められています。
しかし、おもに下位列車では、反対側の先頭車寄りにも自由席車が連結されている場合があります。
認知度が低いため、座れる可能性が高くなります。
例えば、16両編成の「こだま」は、13~15号車も自由席です。
ですから、100人分の座席数がある14号車を狙うのがおすすめです。
キャンセルされた指定席を狙う
もうひとつ、あまり知られていない方法で、キャンセルされた指定席を狙う方法というものがあります。
新幹線の指定席特急券や指定席グリーン券の払い戻し料金は、2日前までは一律330円です。
しかし、前日以降は料金の30%(最低330円)に跳ね上がります。
ですから、仕事の都合などで指定席を利用できなくなった場合のキャンセルは、この時期に多く発生します。
前日以降にキャンセルされた指定席を狙えば、乗車日まで間がなくても、指定席を確保できるチャンスがあります。
午前中の帰省をなるべく避ける
新幹線の混雑を避けるには、乗客の多い午前中の帰省を避けてください。
帰省ラッシュの混雑は、午前中にピークを迎えるからです。
これを避けて、午後以降や夜間に乗車すれば、座れる確率が高くなります。
帰省は通勤や出張とは異なり、何時何分までに到着しなければならないというものではありません。
Uターンラッシュの場合は連休明けの仕事に差し支えるので、あまり遅い時間に乗車するのは現実的ではないと思います。
ですが、往路だけでも遅らせてみてはどうでしょうか。
グリーン車やグランクラスに乗る
グリーン車やグランクラスに乗るのも、混雑を避けるための良い方法です。
普通車よりも上位のグリーン車や、最上位のグランクラスは高価です。
しかし、混雑する時期でも普通車よりは空いている傾向があるので、少し高いですが奮発してみるのもひとつでしょう。
ちなみに、JR東海のインターネットサービス「エクスプレス予約」は、事前登録と年会費1,080円が必要です。
ですが、東海道・山陽新幹線の乗車距離に応じてポイントが貯まります。
そして、600ポイントで「こだま」、800ポイントで「ひかり」、1,000ポイントで「のぞみ」のグリーン車を1回利用できる特典が付いています。
さらに、そのグリーン車を利用した際にもポイントが貯まるので、次回以降の利用にもつながります。
例えば、東京~新大阪間の場合、1回の乗車ごとに90ポイントが貯まるので、6往復すれば「のぞみ」のグリーン車を1回利用できる計算になります。
ですから、2ヵ月に1回以上の割合で東京~新大阪間を往復する機会があるなら、「エクスプレス予約」に登録して混雑時にグリーン車を利用するのがおすすめです。
まとめ
新幹線の混雑を避けるおすすめの方法を6つ紹介してきました。
一般的なものから、あまり知られていないものまであったと思います。
時間に余裕がある人は、新幹線の各駅停車に乗ったり、帰省する時間をずれすのも良いでしょう。
あまり知られていない、臨時列車やキャンセル待ちを狙うのもおすすめです。
また、お金に余裕があるなら、グリーン車やグランクラスが混雑を避けられる上に車内で快適に過ごせるでしょう。
特に混雑することが多い東海道新幹線では、JR東海は、2020年春のダイヤ改正で、東海道新幹線の全列車を最高速度285km/hのN700系車両に統一することを発表しました。
「のぞみ」の運転本数は1時間あたり最大10本から12本に増発され、「ひかり」1本と「こだま」2本を合わせた15本体制で混雑に対処することになります。
N700系16両編成の座席定員は1,323人なので、2本増発すれば1時間あたり2,646人分の座席が増加することになります。
これにより少しでも混雑が緩和し、より多くの人々に快適な旅が提供されることを願っています。