新幹線に乗り遅れた場合は?対処法や注意点を分かりやすく解説

  • 2019年5月30日
  • 2022年9月14日
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新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。

今回は、新幹線に乗り遅れた場合についてのお話です。

新幹線を利用していると、急な用事やトラブルで乗り遅れてしまうことがあるでしょう。

そこで、指定席(全車指定席も含む)、自由席などに乗り遅れた場合の対処法や注意点などを分かりやすく解説していきたいと思います。

それでは、まずは新幹線の指定席から見ていきましょう。

指定席に乗り遅れた場合

指定席とは、特定の列車の座席を予約するもの。

その指定席に乗り遅れてしまうと、指定席料金は無効となります。

そして、払い戻しもできません。

これは、グリーン料金やグランクラス料金の場合も同じです。

ただし、これらの料金の中には自由席特急料金が含まれています。

指定席に乗り遅れた場合は、どうすればよいでしょうか?

対処法

乗り遅れた当日であれば、後続列車の普通車の自由席に追加料金や手続きなしで乗車可能です。

後続列車の普通車指定席、またはグリーン席、グランクラス席を利用したい場合は、空席がある場合に限り、改めて所定の料金を全額支払えば乗車できます。

ちなみに、後続列車とは、乗車予定だった列車の後に乗車駅を発車するすべての列車を指します。

「乗り遅れた直後の列車」に限定するわけではありませんので、注意してください。

後続の列車に自由席があれば、それを利用することができましたね。

しかし、 東北・北海道新幹線の盛岡―新函館北斗間と秋田新幹線の全区間は、自由席車がありません。

続いて、全車指定席の場合を見ていきましょう。

全車指定席の列車に乗り遅れた場合

全車指定席とは、その名の通り列車の全ての座席が指定席というもの。

新幹線の場合、北陸新幹線の「かがやき」と、東北・北海道・秋田新幹線の「はやぶさ」「はやて」「こまち」は全車指定席です。

全車指定席の場合も、乗り遅れたら指定席料金は無効となり、払い戻しもできません。

では、乗り遅れた場合はどうすればよいでしょうか?

対処法

全車指定席である「はやぶさ」「はやて」「こまち」および「かがやき」に乗り遅れた場合は、後続列車の普通車指定席を立席(たちせき)で利用できます。

立席とは、デッキなどに立って乗車するという意味です。

しかし、普通車指定席に空席があれば追加料金なしで座ることもできます。

ただし、例えば自分が盛岡から新函館北斗へ行く時に空席を見つけて座った場合、新青森―新函館北斗の間であなたが座っている席の指定席券を持っている人が乗ってきたら、譲らなくてはいけませんので、注意してください!

次に、自由席に乗り遅れた場合を見ていきましょう。

自由席に乗り遅れた場合

自由席に乗り遅れた場合は、その日のうちであれば、後続の列車の自由席に手続きなしで乗車できます。

自由席特急券は、指定席とは違い、特定の列車に乗ることを定めたものではありません。

ですから、「乗り遅れた」とはいっても、自分の当初の予定より遅くなっただけなので、手続きなしで乗れるのですね。

最後に、新幹線に乗り遅れた場合のよくある質問と答えを見ていきましょう。

新幹線に乗り遅れた場合のQ&A

新幹線に乗り遅れた場合の、よくある質問はこちらです。

  • 後続の列車に乗れないことはある?
  • 乗り遅れたら完全に無効な切符は何? 
  • 当日乗れなかった場合は?

それでは、順番に解説していきますね。

後続の列車に乗れないことはある?

割引率が特に高い切符や、乗車列車を限定した企画商品の場合などは、後続の列車に乗れない場合があります。

具体的に乗れない切符には、どのようなものがあるでしょうか?

続いて、乗り遅れたら完全に無効になる切符を紹介しましょう。

乗り遅れたら完全に無効な切符は何?

切符名乗車券特急料金
えきねっとトクだ値有効無効
スーパー早特きっぷ有効無効
こだまスーパー早特きっぷ無効無効
限定新幹線無効無効

JR東日本の「えきねっとトクだ値」やJR西日本「スーパー早特きっぷ」など、割引率の高い一部のインターネット専用切符では、乗り遅れた場合に特急料金が無効となります。

ですが、乗車券部分は有効です。

もっと厳しいのは、JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で発売されている「こだまスーパー早特きっぷ」です。

この割引切符は、新大阪・新神戸−小倉・博多間の「こだま」の普通車指定席が最大45%程度の割引になる極めてお得なチケットです。

しかし、その分制約も大きく、乗り遅れた場合は、特急料金と乗車券の両方が無効になってしまいます。

同じく、JR東海の「限定新幹線」も、乗り遅れれば完全に無効となります。

「限定新幹線」とは、「こだまスーパー早特きっぷ」と同じく、比較的乗車率の低い列車の需要を掘り起こすことを主な目的として、JR側が割引対象列車を指定してくるものです。

このため、乗車率の高い後続列車に乗りたければ、特急料金と運賃の全額を改めて負担してください、ということになるのです。

また、旅行会社のツアーの乗車票は、後続列車に乗れる場合と、乗り遅れで完全無効になる場合があるので、旅行商品を購入する前に確認が必要です。

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当日乗れなかった場合は?

乗り遅れて、当日新幹線に乗れなかった場合は、乗車券は有効期間内でしたら、同じ切符で乗ることができます。

JRの乗車券は、距離に応じて有効期間が2日以上になる場合があります。

しかし、日をまたいで運転される寝台列車などを除いて、特急券は有効期間は当日限りです。

新幹線の列車は24:00以降に走ってはいけないことになっているので、当日乗れなければ無効になります。

翌日以降に乗車する場合は、乗車券の有効期間を確かめた上で、少なくとも特急券は改めて購入する必要がありますので注意してください。

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