新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、新幹線の東京~岡山間で、指定席やグリーン車に乗車する時にコスパの良い切符をランキング形式で紹介したいと思います。
料金だけでなく、乗車時間、利用のしやすさ、ポイント付与など、様々なデータと条件を基にして、総合的に判断してランク付けしました。
ちなみに、学生しか利用できない「学割」は除外しています。
また、ツアーやパックのように、宿泊など他のサービスと組み合わされている商品も、この記事では取り扱っていません。
宿泊も考えている人は、新幹線とホテルがセットになったパックプランがおすすめです。
パックプランについての記事は、下記を参考にしてください。
→ 新幹線とホテルのパックとは?メリット・デメリット・人気6社を解説
それでは、普通車指定席のランキングから見ていきましょう。
普通車指定席 割引切符べスト5
新幹線の普通車指定席の「のぞみ」「ひかり」の通常料金は、下記のようになります。
のぞみ :17,340円(16,290円)
ひかり :16,820円(15,770円)
※()カッコ内は、往復割引を適用した時の合計金額。
この通常料金から、閑散期には200円引きに、繁忙期には200円増しになります。
また、JRには、片道の営業キロが601キロ以上あれば、往路と復路の運賃がそれぞれ1割引となる「往復割引」という制度があります。
東京~岡山間の営業キロは732.9キロなので、往復割引の対象となります。
東京~岡山間の片道運賃は10,480円、1割引にして10円未満の端数を切り捨てるので9,430円となります。
これらを基にして、普通車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト5を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EX早特 | 14,400円 | 2,940円 | |
e特急券 | 16,010円 | 1,330円 | |
EX早特21 | 13,000円 | 4,340円 | |
4位 | 回数券 | 16,090円 | 1,250円 |
5位 | スマートEX(往復割引) | 16,090円 | 1,250円 |
それでは、ランク付けした理由を1位から順番に解説していきますね!
第1位 EX早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位がスマートEXのEX早特です。
JR東海とJR西日本が提供しているインターネットサービスであるスマートEXの商品の一つ。
大人の平日の料金が14,400円で、通常料金より2,940円の割引となります。
土休日なら、さらに400円安くなります。
ただ、3日前までの予約が必要です。
また下記のような注意点があります。
■注意!
- 往復割引との併用ができない
- 繁忙期は設定除外日あり
まず、往復割引との併用ができません。
また、最も混雑する時期である、4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日にも乗車できません。
しかし、1名~利用できますし、割引額もそこそこあり、年会費無料のスマートEXで気軽に利用できるので1位としました。
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、エクスプレス予約のe特急券です。
エクスプレス予約は、スマートEXの上位サービス。
そして、スマートEXでは利用できない独自の商品として設定されているのが、e特急券です。
「のぞみ」「ひかり」とも同額です。
料金は5,530円で、乗車券との合計額は16,010円。
通常料金と比べると、1,330円ほど安いです。
ちなみに、e特急券と往復割引を併用すると、乗車券が1割引きとなるので、料金は14,960円まで節約できます。
e特急券は、繁忙期などを含めて通年、終日利用が可能なところが魅力的。
さらに、子供料金の設定もあり、これといった制約もありません。
ただし、エクスプレス予約は年会費1,080円が必要です。
ですが、乗車距離に応じてポイントが貯まりますし、1回の利用で元が取れてしまいます。
東京~岡山間では、片道1回で110ポイントが貯まります。
第3位 EX早特21
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | なし |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
3位は、スマートEXのEX早特21です。
EX早特21は、21日前までの予約で、乗車駅を朝6時台または昼11時~15時台に出発する「のぞみ」の普通車指定席を13,000円で利用できます。
通常料金との割引額は、4,340円です。
ただし、EX早特21を利用する時には、下記の注意点があります。
■注意!
- 乗車可能の時間帯の制限あり(※)
- 繁忙期は設定除外日あり
- こども料金の設定なし
※乗車駅を朝6:00~6:59、昼11:00~15:59に出発する直通の「のぞみ」普通車指定席
特に、乗車駅を朝6時台または昼11時~15時台に出発する「のぞみ」の普通車指定席しか利用できないので、気を付けてください。
最も混雑する時期に使えないのは良いとしても、時間帯に制約があるのがネックです。
昼の出発時刻がビジネス利用には早すぎますが、片道だけでも使えば安くなりますよ。
第4位 回数券
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第4位は回数券。
6枚セットで、1回あたりの金額は16,090円です。
通常料金よりも1,340円安くなります。
「のぞみ」の往復割引適用時の片道金額(16,290円)と比べて200円しか安くなりません。
さらに、「ひかり」なら通常の往復割引のほうがお得です。
ですが、金券ショップを上手く活用すれば、回数券をさらに安く売り買いすることが可能でしょう。
ただし、最も混雑する時期の乗車はできませんので注意してください。
また、岡山市内の各駅には、どの駅で乗降しても運賃が同じになる「特定市内制度」は適用されません。
第5位 スマートEX(往復割引)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
5位は、スマートEXの往復割引です。
こちらは、「スマートEX」の往復割引対応商品。
料金は16,090円で、通常料金よりも1,340円安くなります。
繁忙期も含めて通年・終日利用が可能です。
以上が、普通車指定席のおすすめベスト5でした。
続いて、グリーン車指定席のおすすめベスト5を解説していきます。
グリーン車指定席 割引切符べスト5
新幹線のグリーン車指定席「のぞみ」「ひかり」の通常料金は、下記のようになります。
のぞみ :23,300円(22,250円)
ひかり :22,780円(21,730円)
※()カッコ内は、往復割引を適用した時の合計金額。
なお、普通車指定席のような繁忙期で200円割増し等はなく、グリーン車は通年で同じ金額です。
これらを基にして、グリーン車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト5を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EX早特 | 20,360円 | 2,940円 | |
e特急券 | 21,970円 | 1,330円 | |
スマートEX(往復割引)「のぞみ」 | 22,500円 | 800円 | |
4位 | スマートEX(往復割引)「ひかり」 | 21,530円 | 1,250円 |
5位 | スマートEX | 23,100円 | 200円 |
それでは、第1位からひとつずつ解説していきますね。
第1位 EX早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEX早特です。
東京~岡山間のグリーン車が大人で平日20,360円となり、通常料金よりも2,940円も安くなります。
つまり、ビジネスホテルの1泊分が無料になるくらいのお得感があるのですね!
土休日はさらに1,660円引きの18,700円まで安くなります。
また、子供用の料金も設定されています。
3日前までに予約してください。
ただし、利用する時には下記の注意点があります。
■注意!
- 往復割引との併用ができない
- 繁忙期は設定除外日あり
往復割引との併用ができません。
また、最も混雑する時期の利用が不可なのは、普通車指定席と同じです。
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、エクスプレス予約のe特急券。
料金は11,490円で、乗車券との合計額は21,970円です。
通常料金よりも1,330円安くなります。
利用する時に、これといった制約がないのがおすすめポイント。
繁忙期を含めて一年を通じて終日利用が可能。
さらに、子供料金の設定もあります。
エクスプレス予約では、800ポイントを貯めると「ひかり」、1,000ポイントを貯めると「のぞみ」のグリーン車が普通車指定席の料金で1回利用できます。
東京~岡山間では1回につき110ポイントが貯まるので、4往復で「ひかり」、5往復で「のぞみ」のグリーン車に一回乗れますよ。
第3位 スマートEX(往復割引)「のぞみ」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、スマートEXの往復割引で「のぞみ」利用です。
料金は22,500円で、通常料金よりも800円安くなります。
通年、そして終日利用が可能です。
第4位 スマートEX(往復割引)「ひかり」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位は、スマートEXの往復割引で「ひかり」利用です。
料金は21,530円で、通常料金よりも1,250円安くなります。
通常の往復割引適用時の片道の金額より200円安いです。
ただし、気を付けなければならないのは、乗車時間の長さ!
東京発の「ひかり」は新大阪折り返しと岡山折り返しが毎時1本ずつです。
ですが、後者も複数の「のぞみ」に抜かれ、所要時間が4時間を超えます。
ですから、総合的な評価では「のぞみ」版よりランキングを下げざるを得ません。
第5位 スマートEX
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第5位は、スマートEXです。
これは、スマートEXの基本商品。
料金は、通常の片道の価格から200円引きで、「のぞみ」が23,100円、「ひかり」が22,580円です。
ただし、往復割引には対応していないので注意してください。
往路と復路で異なるルートをたどる場合には効果を発揮するでしょう。
ですが、そうでなければ通常の往復割引を活用したほうが安くなります。
以上が、グリーン車指定席でのおすすめベスト5です。
最後に、ビジネス利用向け、安さ重視、ファミリー向けなど、部門別のランキングをまとめました。
こちらも順番に紹介していきますね。
部門別 割引切符ランキング
こちらでは、下記の3つの部門別におすすめの乗車方法のランキングを紹介していきます。
- ビジネス利用者向け
- 安さ重視の方向け
- ファミリー向け
それでは、順番に見ていきましょう。
ビジネス利用者向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
e特急券 | 16,010円 | 1,330円 | |
スマートEX(往復割引) | 16,090円 | 1,250円 | |
回数券 | 16,090円 | 1,250円 |
はじめに、出張などビジネスで新幹線を利用する方向けにおすすめの乗車方法をランク付けしました。
第1位から順番に解説しますね。
第1位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第1位は、エクスプレス予約のe特急券(16,010円)です。
年会費(税込み1080円)は必要ですが、最も混雑する時期にも「のぞみ」を終日利用できるのが一番のメリットです。
「急ぐ」場合には、希望する列車にできるだけ早く乗車することも重要なので、制約のないこの商品が第1位です。
第2位 スマートEX(往復割引)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、スマートEXの往復割引(16,090円)。
e特急券と同じく、通年・終日利用が可能です。
「のぞみ」の普通車指定席を利用する場合、片道の金額が16,090円です。
第3位 回数券
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位は、回数券(16,090円)です。
1回あたりの金額は、第2位と同じ16,090円で、「のぞみ」の普通車指定席を利用できます。
ただし、帰省シーズンなどの最も混雑する時期に使えません。
そのため、ランキングは相対的に下がります。
続いて、安さを最優先に考えている方向けのランキングです。
安さ重視の方向け
安さ重視で考えている人に、おすすめのベスト5をお伝えしていきましょう。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EX早特21 | 13,000円 | 4,340円 | |
EX早特(土休日) | 14,000円 | 3,340円 | |
EX早特(平日) | 14,400円 | 2,940円 | |
4位 | e特急券(往復割引) | 14,960円 | 2,380円 |
5位 | スマートEX(往復割引)「ひかり」 | 15,570円 | 1,770円 |
第1位から解説していきますね。
第1位 EX早特21
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | なし |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEX早特21(13,000円)です。
スマートEXのため、年会費が無料な点はおすすめですね。
割引額が4,340円と、もっとも大きいのが最大の魅力でしょう。
ただし、21日前までの予約と、早めにスケジュールが分かっていないと利用できません。
第2位 EX早特(土休日)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第2位は、スマートEXのEX早特の土休日(14,000円)です。
1名~利用できて、子供料金の設定もあります。
ただし、土休日限定なので注意しましょう。
第3位 EX早特(平日)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位は、スマートEXのEX早特の平日(14,400円)です。
割引額も2,940円と大きい上に、平日のみ使用できるため、ビジネスで利用するのに最適です。
注意点は2位と同じです。
第4位 e特急券(往復割引)
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位は、エクスプレス予約のe特急券の往復割引(14,960円)です。
1年中ずっと利用でき、ポイントが貯まってグリーン車が利用できるようになるのが魅力ですね。
これといった制約がないのも強みでしょう。
第5位 スマートEX(往復割引)「ひかり」
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第5位は、スマートEXサービスの往復割引の「ひかり」利用(15,570円)です。
安さはそこそこですが、「ひかり」のため乗車時間が長い点がネックでしょう。
以上が、安さ重視のベスト5でした。
最後に、子供連れなどのファミリー層向けのランキングベスト3を紹介しましょう。
ファミリー向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EX早特(グリーン車) | 20,360円 | 2,940円 | |
EX早特(普通車指定席) | 14,400円 | 2,940円 | |
e特急券 | 21,970円 | 1,330円 |
第1位 EX早特(グリーン車)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEX早特のグリーン車(20,360円)。
東京~岡山間は、到着まで最速の「のぞみ」で3時間強ほど時間がかかります。
安さと快適さのどちらを優先するかは、正直微妙なところでしょう。
土休日の割引率がより高く、家族旅行に適していることから、わずかな差でグリーン車版を第1位に選びました。
第2位 EX早特(普通車指定席)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第2位は、スマートEXのEX早特の普通車指定席(17,400円)です。
安さを優先する場合は、こちらがおすすめ!
子供がある程度の年齢に達しているなら問題ないでしょう。
第3位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、エクスプレス予約のe特急券(21,970円)。
こちらは「EX早特」より高額です。
ですが、帰省シーズンなどの最も混雑する時期にも終日利用できるのが強みと言えるでしょう。
グリーン車と普通車のどちらを選ぶかは、場合によりけりです。