新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、新幹線の座席の回転について詳しく紹介していきます。
新幹線の座席には、回転できるものやできないもの、また回転するときのマナーなど、注意すべき点がいくつかあります。
新幹線に乗車したことがある方の中には、一度も座席を回転したことがない方がいるかもしれません。
また、座席を回転している光景を実際目にすることが少なく、疑問がある方もいるはず。
そこで、今回は新幹線の座席を回転する仕方、回転させる時の正しいマナー、そして座席の回転に関するよくある質問と回答について、詳しく解説したいと思います。
新幹線の座席の回転の仕方
まずは、新幹線の座席の回転の仕方を説明していきましょう。
以下の順番で行っていきます。
■座席の回転方法
- 座席の横にある「回転レバー」を足で下に押す
- レバーを押したまま、座席を回転させる
- 座席を回しきって、「カチッ」と音がして座席が固定されたら完了
たった3つですから、簡単ですよね!
そんなに力も要りませんので、女性でも簡単に回すことができます。
実際に、新幹線の座席を回転する方法を載せたこちらの動画も参考になさってください。
こちらの動画は3列シートの回転ですが、2列シートの場合も同じです。
続いて、新幹線の座席を回転する時のマナーを見ていきましょう。
新幹線の座席を回転するときの正しいマナー
家族で旅行に出かけるとき、または友達同士で新幹線に乗るときなど、座席を回転させて、皆で向かい合って座ることができたら楽しいですよね!
新幹線の座席を回転させる時に大切なことは、マナーを守ること。マナーを守らないと、思わぬトラブルに発展することもあるかもしれません。
では、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか?
座席を回転する時の正しいマナーから見ていきましょう。
■正しいマナー
- 回転するのは、始発か席が空いている時
- 指定席利用で、向かい合った全ての座席が知り合い同士の場合ならOK
- 自由席利用は、混雑していない場合ならOK
これらは、新幹線を乗る時の正式な決まりではありません。
ですが、乗客同士で快適に新幹線に乗るために必要なことですので、座席を回転する時に意識してみてください。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
回転するのは、始発か席が空いている時
座席を回転する時は、始発、または席が空いている時にしましょう。
回転する場合、前の座席のギリギリのところを回ります。ですから、周りに人がいない時を選ぶと良いです。
特に、始発の時が一番回転しやすいでしょう。
もし、あなたの座ろうとしている席の近くで、他の人が座ろうとしている場合は、念のため回転することを伝えることをおすすめします。
指定席利用で、向かい合った全ての座席が知り合い同士の場合ならOK
指定席を利用する時、向かい合った全ての座席が知り合い同士の場合でしたら問題ありません。
例えば、2人掛けシートを回転させて、4人で向かい合って座る場合、4人全員が知り合いであれば大丈夫です。
3人掛けシートなら、6人ということになります。もし、向かい合う座席に、グループ以外の方が1人でもいる場合は、回さない方がいいでしょう。
例えば、2人掛けシートを3人グループで向かい合わせにした場合、残りの1人がグループではない方だったら、座席を回転させてはいけません。
どうしても座席を回転したい場合は、その方に座席を回転しても良いか確認をすることをおすすめします。
勝手に向かい合わせにする行為は、マナー違反です。
もし、逆の立場で、勝手に座席を回転させられてしまった場合は、車掌さんに伝えましょう。
注意して戻してくれます。
自由席利用は、混雑していなければOK
自由席を利用する場合は、混雑していなければ回転しても大丈夫です。
もしくは他の方が回転させている場合はOKです。もし、社内が混雑してきたら、シートを元に戻した方が良いでしょう。
以上が、新幹線の座席を回転する時の正しいマナーになります。
続いて、マナー違反な行為を見ていきましょう。
マナー違反な行為は?
新幹線の座席を回転する時に、マナー違反とされる行為が2つあります。
■注意!
- 自由席利用で、足を伸ばして1人で2席使用する行為
- 自由席で混雑している場合
この2つは、周りの方、もしくは車掌さんに注意される可能性が高いので、やらないようにしましょう。
自由席利用で、足を伸ばして1人で2席使用する行為
自由席を利用する時に、座席を回転して足を伸ばし、1人で2席使用する行為はマナー違反です。自由席でいくら空いているからといって、これをするのは周りの迷惑になります。
周りから注意されたり、車掌さんから戻すように言われる可能性が高いでしょう。
自由席利用で混雑している場合
自由席の利用で、混雑している場合に座席を回転するのはマナー違反です。指定席と違い、自由席は混雑してくると通路に人が立つこともあります。
混雑した状況で座席を回転していると、他の乗客の迷惑になる可能性があります。
また、混雑時に利用人数以上の座席を回転して占領するような行為は、当然迷惑になりますのでやめましょう。乗客同士で気持ちよく新幹線を利用できるように、正しいマナーを守って乗車するようにしてください。
最後に、新幹線の座席を回転する時のよくある質問に回答していきたいと思います。
よくある質問と回答
新幹線の座席の回転について、よくある質問に回答していきます。
よくある質問はこちらになります。
- 座席が回転しない新幹線はある?
- どの座席位置なら一番迷惑がかからない?
- 降りるときは元に戻すべき?
それでは順番に回答していきましょう。
座席が回転しない新幹線はあるの?
新幹線の中には、座席が回転するものとしないものがあります。個室やグランクラスなど、グリーン車よりも上のクラスの車両では、シートの向きを乗客が変えることはできません。
またグリーン車でも、座席が回転しないタイプの車両があります。一般的に、普通車両は回転できるものが多いです。
しかし、山陽新幹線など区間によっては回転しないものもあります。
どの座席位置なら一番迷惑がかからない?
新幹線の座席を回転する時に、極力迷惑をかけたくない!と思っているなら、おすすめは一番前の座席です。
最前列ならば、回転させても後ろは壁なので気兼ねがなくて安心ですね。
もし最前列でなかった時に注意すべき点は、背もたれを倒し過ぎないようにすることです。回転した椅子は、背もたれの部分がぶつかりやすくなっているので、いつも以上に気を付けて操作しましょう。
これは回転させない状態でも同じことですが、背もたれを倒す際には、後ろの方に一声かけてから倒すことをおすすめします。
降りるときは元に戻した方がいい?
あなたが途中下車をするのであれば、元に戻しましょう。
元に戻す場合は、周りの方に一声かけてから回転させてください。
もし混雑した状態の時は、無理に回転させると危ないですので、周りの状況に合わせて対応しましょう。終点で下車する場合は、そのままでも大丈夫でしょう。
終点に着いた多くの新幹線は、すぐに清掃スタッフが入り、シートの向きも元に戻されます。
まとめ
今回は新幹線の座席の回転の仕方、座席を回転する時のマナー、そしてよくある質問と回答を紹介してきました。
座席の回転の仕方は簡単でしたね!
余計な力は必要ありませんので、女性でも子供でも安心です。
また、座席を回転させる時には、マナーがいくつかありました。指定席利用と自由席利用では、多少違いますので、よく覚えておいてください。
座席を回転できない新幹線、回転しても周りに迷惑のかかりにくい座席の位置、座席を回転させたままで良いかなど、よくある質問にも答えています。
あなたが新幹線に乗車して座席を回転したい場合は、今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。