新幹線のトイレ!位置・ランプ・仕組みを分かりやすく解説

  • 2019年5月13日
  • 2022年9月14日
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新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。

今回は、新幹線のトイレについてのお話です。

新幹線のトイレの位置、ランプ、仕組みなどについて、多く質問を頂きます。

そこで、新幹線のトイレについて、これらの疑問に答えていきたいと思います。

新幹線のトイレの位置

新幹線のトイレは、基本的に奇数号車の車端部にあります。

つまり、1、3、5、7、9、11、13、15号車にトイレがあるのですね。

例えば、JR東海のN700系の16両編成の車両を見てみましょう。

引用:JR東海 座席配置・車内設備(N700系)

1号車の場合は、2号車寄りの車端部にトイレがあり、他の奇数号車のレイアウトもこのようになっています。

トイレの位置を知っていると、指定席を予約する時にも良いかもしれませんね。

「のぞみ」の自由席車は、座席定員が多い2号車がおすすめです。

ですが、トイレが心配なら1号車寄りの座席を選ぶのが良いでしょう。

グリーン車の場合も、奇数車両のみにトイレがあります。

グランクラス(東北新幹線・北海道新幹線:10号車、北陸新幹線・上越新幹線:12号車)については、トイレは完備されています。

のぞみ・ひかり・こだまのトイレ位置は?

のぞみの全列車と、東海道新幹線と山陽新幹線を直通するひかり、東海道本線のこだまは、いずれも16両編成に統一されています。

このため、トイレの位置はのぞみ、ひかり、こだまは全く同じです。

ですから、1、3、5、7、9、11、13、15号車と奇数号車に、男女用2カ所、男子小用1カ所が設けられています。

ただ、山陽新幹線内のみを走るひかりこだまは8両編成です。

これらも1、3、5、7、9号車と奇数号車にトイレがあります。

続いて、新幹線のトイレのランプについて見ていきましょう。

新幹線のトイレのランプの意味と仕組み

こちらでは、新幹線のトイレのランプの意味と、仕組みについて紹介していきます。

新幹線の客室のうち、トイレのあるデッキに面した扉の右上には、トイレを表すピクトグラム(絵文字)があります。

この絵文字はランプになっています。

まずトイレのランプの意味から紹介しますね。

ランプの意味

新幹線の車内にあるトイレには、必ずランプがあります。

ランプは、点灯している場合と、点灯していない場合があります。

点灯中 :使用している

消灯中 :使用していない

ランプが点灯中の場合は、使用中を意味しています。

反対に、ランプが消灯中の場合は、トイレは空いています。

トイレが使用できるかどうか、ランプが点灯しているかチェックしてください。

ランプの仕組み

このランプは、トイレの個室のカギと連動しており、閉められると点灯する仕組みです。

なお、男子小用のトイレは回転率が高く、カギも設けられていないため、使用時にもランプは点灯しません。

ですから、男性で男子小用のトイレを利用する時は、注意してください。

続いて、トイレの仕組みと処理について紹介します。

新幹線のトイレの仕組みと処理

新幹線のトイレについて、どのような仕組みになっているか、またトイレの使用後にどのように処理しているかなど疑問に思う人もいるでしょう。

新幹線のトイレには、次の2種類があります。

  1. 真空吸引式
  2. 清水空圧式

それでは、順番に解説していきましょう。

真空吸引式

真空吸引式は、汚物タンクを真空状態にしておき、空気圧の差を利用して吸収する方式です。

排泄物の処理では、最小限の水で汚物を流せるというメリットがあります。

見分け方は、便器の穴が小さい場合は真空吸引式と覚えておいてください。

最新の車両は、こちらの真空吸引式を採用されているようですね。

真空吸引式トイレは、もともとは飛行機などの航空業界で用いられたものを、新幹線用に改良しました。

こちらは、以下の新幹線で採用されています。

  • 東海道新幹線 N700系(のぞみ、ひかり、みずほ、さくら)、700系(ひかり、こだま)、500系(こだま)
  • 東北新幹線 E2系(やまびこ)、E3系(やまびこ、なすの、つばさ)
  • 上越新幹線 E2系(とき)
  • 九州新幹線 N800系(つばめ)
  • 秋田新幹線 E6系(こまち)

続いては、清水空圧式トイレです。

清水空圧式

清水空圧式は、水を噴射して、その水圧と重力で汚物をタンクに落とす方式です。

以下の新幹線で採用されています。

  • 北海道新幹線 E5系・H5系
  • 東北新幹線 E5系・H5系
  • 北陸新幹線 E7/W7系(かがやき、はくたか、つるぎ)
  • 上越新幹線 E5系・W5系

真空吸引式に比べると、清水空圧式の方が汚物を処理するのに多くの水が必要になります。

ですから、最近は清水空圧式のトイレは少なくなっています。

新幹線も、すでに引退した初代「のぞみ」用車両の300系では清水空圧式が用いられていましたが、その後の車両では真空吸引式が主流となりました。

ただ、現在の最新型車両である北陸・上越新幹線のE5系・W5系と、東北・北海道新幹線のE5系・H5系は清水空圧式に戻っています。

真空吸引式は停電のときには作動しないという弱点があり、このため再び清水空圧式が見直されたようです。

汚物タンクに貯められた排泄物は、車両基地で抜き取られ、下水道や浄化槽などで処分されます。

そのまま線路に垂れ流しとはなっていませんので、安心してください。

最後に、最近よく質問をいただく、トイレ内でのアイコス使用についてお伝えしますね。

新幹線のトイレでアイコスを吸うのはNG

アイコスは加熱式タバコの喫煙具ですが、通常のタバコと同様、トイレで吸うことは禁止されています。

トイレにある熱感知センサーが、アイコスの熱で作動することもあります。

喫煙ルームや喫煙室など、決められた場所以外では絶対に吸わないでください。

まとめ

新幹線のトイレについて、トイレの位置、ランプの意味や仕組み、トイレの処理など紹介してきました。

トイレの位置については、1号車、3号車、5号車など、奇数号車にトイレが配置されていると覚えておけばOKでしたね。

利用客が多い、東海道新幹ののぞみ、ひかり、こだまも奇数号車にトイレがあります。

また、トイレのランプは「点灯中=使用中」と覚えておきましょう。

ただし、男子小用は、使用していてもランプが点灯しませんので、注意が必要でしたね。

トイレの仕組みについては、清水空圧式と真空吸引式の2種類あり、主流が真空吸引式になっています。

しかし、停電に弱いという理由で、東北新幹線などの一部は最新式に清水空圧式を採用していましたね。

トイレ内でのアイコス使用はNGですからやめましょう!

新幹線のトイレについて知りたい人がいたら、今回の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

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