新幹線のトリセツをご利用いただきありがとうございます。
今回は、利用者の多い新幹線の新大阪~名古屋間で、指定席、グリーン車に乗車する時にコスパの良い切符をランキング形式で紹介したいと思います。
料金だけでなく、乗車時間、利用のしやすさ、ポイント付与など、様々なデータと条件を基にして、総合的に判断してランク付けしました。
ちなみに、「ぷらっとこだま」のように、他のサービスと抱き合わせになっているツアーや、パックの商品、学生しか利用できない「学割」は除いています。
宿泊も考えている人は、新幹線とホテルがセットになったパックプランがおすすめです。
パックプランについての記事は、下記を参考にしてください。
→ 新幹線とホテルのパックとは?メリット・デメリット・人気6社を解説
それでは、普通車指定席のランキングから見ていきましょう。
普通車指定席 割引切符べスト4
新幹線の普通車指定席の通常料金は、「のぞみ」と「ひかり」「こだま」で下記のようになります。
のぞみ :6,560円
ひかり・こだま:6,350円
この通常料金から、閑散期には、200円引きに、繁忙期には200円増しになります。
これらを基にして、普通車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト4を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EXこだまファミリー早特 | 4,200円 | 2,150円 | |
e特急券 | 5,580円 | 980円 | |
回数券 | 5,660円 | 900円 | |
4位 | スマートEX | 6,360円 | 200円 |
それでは、1位から順番にランク付けした理由を説明していきますね。
第1位 EXこだまファミリー早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位がスマートEXのEXこだまファミリー早特です。
料金が大人4,200円で、通常料金より2,150円も安いです。
子供料金(2,100円)も設定されています。
ただし、いくつか注意点があります。
■注意!
- 1名利用が不可
- 繁忙期は設定除外日あり
まず、乗車人数が2名以上という点がネックでしょう。
しかし、2人以上で出張する場合などには効果的です。
最も混雑する時期である、4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日は利用できないのも注意が必要です。
そして、「こだま」は東名間では毎時2本ですが、名阪間は毎時1本なので、乗車機会が限られるのが弱点です。
これに対して、ライバルの近鉄名阪特急は、大阪難波~近鉄名古屋間で約2時間10分の速達型と、2時間20分の主要駅停車型が毎時1本ずつ走るのが基本です。
ただ、「こだま」の新大阪~名古屋間は約1時間10分であり、近鉄名阪特急よりも1時間速いので、待ち時間や大阪市内の移動時間を含めても「こだま」のほうが有利です。
残る問題は金額ですが、近鉄名阪特急の正規の特急料金と運賃の合計額は4,260円。
ですから、価格面で対抗できるのは「EXこだまファミリー早特」だけです。
そのため、こちらをトップに選びました。
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2番は、エクスプレス予約のe特急券です。
エクスプレス予約は、JR東海のインターネット商品のひとつ。
「e特急券」の金額は2,230円で、乗車券との合計額は5,580円です。
通常料金より980円安くなります。
「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額です。
エクスプレス予約は、年会費1,080円が必要ですが、乗車のたびにポイントが付きます。
ポイントが貯まると、ポイントを使用してグリーン車を利用できるようになりますよ!
エクスプレス予約のポイントについては、下記のサイトをご覧ください。
ちなみに、同じくJR東海のインターネット商品であるスマートEXでは、e特急券は利用できません。
ただ、新大阪~名古屋間は乗車距離が短いため、片道1回で貯まるのは50ポイントのみ。
乗車券を別に買い求められるのが「e特急券」本来の利点です。
ですが、名阪間は「特定都区市内」の制度や往復割引の対象外なのは残念な点と言えるでしょう。
第3位 回数券
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位は回数券。
6枚つづりで、1回あたり5,660円です。
通常料金より900円安くなります。
「のぞみ」にも「ひかり」「こだま」と同額で乗車できます。
金券ショップを上手く活用すれば、さらに安く売買することも可能です。
ただし、子供用の設定はありません。
また、最も混雑する時期である4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日は利用できないので注意してください。
しかし、この時期に出張がなされることはほぼ考えられないので、ビジネス利用に支障はないと言えるでしょう。
第4位 スマートEXサービス
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位は、スマートEXサービスです。
JR東海のインターネット商品「スマートEX」の基本サービス。
運賃と料金の合計額から200円が割り引かれ、「のぞみ」は6,360円、「ひかり」「こだま」は6,150円となります。
通年にわたって終日利用できます。
子供料金の設定もあります。
1名でも利用でき、最も混雑する時期にも利用できるのも良い点ですね!
ここまで普通車指定席のおすすめベスト4を紹介してきました。
続いて、グリーン車指定席のおすすめベスト4を解説していきます。
グリーン車指定席 割引切符べスト4
新幹線のグリーン車指定席の通常料金は、「のぞみ」と「ひかり」「こだま」で下記のようになります。
のぞみ :8,790円
ひかり・こだま:8,580円
グリーン車に関しては、繁忙期、閑散期で料金に変更はありませんので、通年で同額です。
これらを基にして、グリーン車指定席で安く快適に乗車する方法ベスト4を下記にまとめました。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EXこだまグリーン早特 | 5,980円 | 2,600円 | |
EXこだまファミリー早特 | 5,900円 | 2,680円 | |
e特急券 | 7,800円 | 990円 | |
4位 | スマートEXサービス | 8,590円 | 200円 |
それでは、第1位から順番に解説していきますね。
第1位 EXこだまグリーン早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | なし |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEXこだまグリーン早特です。
料金は5,980円で、「こだま」の通常料金の2,600円引きという非常にお得なサービスです!
3日前までの予約で、終日の「こだま」のグリーン車が利用できます。
1人からの利用が可能なので、ビジネス利用における柔軟性が高いのが特徴です。
ただし、利用する時には下記の注意点があります。
■注意!
- 繁忙期は設定除外日あり
- 子供料金の設定なし
まず、最も混雑する時期(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日)に利用できません。
また、子供料金の設定もありません。
ただし、「ファミリー早特」はグリーン車も普通車指定席も2名~しか利用できないので、それを補える商品としてこれをトップに選びました。
[quads id=2]第2位 EXこだまファミリー早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第2位はスマートEXのEXこだまファミリー早特です。
料金は大人5,900円で、通常料金の2,680円引きでグリーン車を利用できるのが大きな魅力。
子供料金(3,800円)の設定もあります。
3日前までに予約してください。
その他の条件は、普通車指定席の場合と同じで、下記にご注意ください。
■注意!
- 1名利用が不可
- 繁忙期は設定除外日あり
- 乗車時間が長い
利用は2名~なので、出張や一人旅では利用できません。
最も混雑する時期(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日)にも利用できません。
第3位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、エクスプレス予約のe特急券です。
料金は4,450円で、乗車券との合計額は7,800円。
通常より990円ほど安くなります。
子供料金の設定もあります。
割引額は大きくありませんが、利用する時にこれといった制約はありません。
エクスプレス予約では、距離に応じてポイントが貯まります。
例えば、600ポイントで「こだま」、800ポイントで「ひかり」、1,000ポイントで「のぞみ」のグリーン車を、普通車指定席の料金で1回利用できます。
ただ、新大阪~名古屋間で貯まるのは1回につき50ポイントなので、これを利用してグリーン車に乗るのはややハードルが高いと言えるでしょう。
第4位 スマートEXサービス
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第4位は、スマートEXのスマートEXサービス。
「スマートEX」の基本サービスであり、通年・終日利用が可能です。
運賃と料金の合計額から200円が割り引かれ、「のぞみ」は8,590円、「ひかり」「こだま」は8,380円となります。
以上が、グリーン車指定席でのおすすめベスト4です。
次は、番外編として自由席を利用した場合についても紹介しましょう。
自由席ってどうなの?
新幹線の新大阪~名古屋間の普通者自由席の通常料金は、通年で同額の5,830円です。
新大阪~名古屋間は「のぞみ」で約50分なので、座れなくてもそこまで苦痛ではありません。
ですから、あえて自由席を選択するのも良いでしょう。
「のぞみ」の自由席は1~3号車の3両だけなので座れる可能性は高くありません。
ですが、逆に座りたいなら「ひかり」「こだま」を選ぶのもアリです。
「ひかり」は毎時2本で、1本は「のぞみ」に劣らない新大阪~名古屋間で50分強で着きます。
もう1本は各駅停車で「こだま」と同じ約約1時間10分です。
特に、「こだま」は自由席の比率が高いので、新大阪~名古屋間で全く座れないということはほぼ考えられません。
所要時間も「のぞみ」とそこまで変わらないので、試してみる価値はあるでしょう。
なお、自由席は「e特急券」と組み合わせることもできますが、価格は指定席の場合と同じです。
あくまでも指定券が取れなかった場合の手段という位置づけになっています。
最後に、ビジネス利用向け、安さ重視、ファミリー向けなど、部門別のランキングをまとめましたので、こちらも紹介していきましょう。
部門別 割引切符ランキング
こちらでは、下記の3つの部門別におすすめの乗車方法のランキングを紹介していきます。
- ビジネス利用者向け
- 安さ重視の方向け
- ファミリー向け
それでは、順番に見ていきましょう。
ビジネス利用者向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
e特急券 | 5,580円 | 980円 | |
回数券 | 5,660円 | 900円 | |
スマートEX | 6,360円 | 200円 |
はじめに、出張などビジネスで新幹線を利用する方向けにおすすめの乗車方法をランク付けしました。
第1位から順番に解説します。
第1位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第1位は、エクスプレス予約のe特急券(5,580円)。
年会費(税込み1,080円)は必要です。
しかし、繁忙期を含む通年にわたって「のぞみ」「ひかり」「こだま」を終日利用できます。
「急ぐ」場合には、スピードが速いだけでなく、希望する列車になるべく早く乗車することも重要なので、制約の少なさが結局は大きなメリットとなります。
第2位 回数券
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第2位は、新幹線の回数券(5,660円)です。
「のぞみ」の普通車指定席を利用できます。
帰省シーズンの最も混雑する時期には使えません。
ですが、ビジネス利用にはほとんど影響しないのでおすすめです。
第3位 スマートEXサービス
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第3位は、スマートEXのスマートEXサービスです。
割引額は200円と少ないのが残念です。
しかし、発車4分前まで予約を変更できるのがメリットでしょう。
座れないのを覚悟で自由席に飛び乗るのとどちらを選ぶかは、場合によりけりでしょう。
続いて、安さを重視して選ぶ方向けのベスト5を紹介します。
安さ重視の方向け
安さを最優先で考えている方向けに、おすすめのベスト5をお伝えしていきましょう。
これまでに紹介したサービスの、安さベスト5は次の通りです。
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EXこだまファミリー早特 | 4,200円 | 2,150円 | |
e特急券 | 5,580円 | 980円 | |
普通車自由席 | 5,830円 | ー | |
4位 | 回数券 | 5,660円 | 900円 |
5位 | EXこだまファミリー早特(グリーン車) | 5,900円 | 2,680円 |
ベスト1からひとつずつ見ていきましょう。
第1位 EXこだまファミリー早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEXこだまファミリー早特です。
料金は 4,200円で、新大阪~名古屋間という短い区間ながら、割引額も2,150円と優秀。
しかも、スマートEXなので年会費も無料なのも安心ですね。
ただ、下記の条件に注意して利用しましょう。
■注意!
- 1名利用が不可
- 繁忙期は設定除外日あり
- 乗車時間が長い
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、エクスプレス予約のe特急券です。
料金は5,580円で、ポイントが貯まります。
特に制約のない、使い勝手の良い商品と言えるでしょう。
第3位 回数券
会員登録 | 不要 |
購入場所 | JR駅窓口 自動券売機 金券ショップ |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位は回数券です。
料金は5,660円で、通年そして同額で「のぞみ」にも乗れます。
金券ショップでは、さらに安く購入できるかもしれません。
第4位 普通車自由席
第4位は、普通車自由席で5,830円です。
番外編でも紹介しましたが、新大阪~名古屋間では乗車時間が短めなので、候補として考えても良いでしょう。
特に、「こだま」は自由席でも空いていることが結構ありますので、急いでいない人にはおすすめです。
第5位 EXこだまファミリー早特(グリーン車)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第5位は、スマートEXのEXこだまファミリー早特(グリーン車)。
こちらはグリーン車利用ながら、料金が5,900円と安く、その割引額も2,650円と大きいです。
注意点は、普通車指定席のEXこだまファミリー早特と同じです。
安さ重視のベスト5を紹介しました。
続いて、子供連れのファミリー層向けのランキングベスト3を紹介しましょう。
ファミリー向け
順位 | 切符の種類 | 料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
EXこだまファミリー早特 | 4,200円 | 2,150円 | |
e特急券 | 5,580円 | 980円 | |
EXこだまファミリー早特(グリーン車) | 5,900円 | 2,680円 |
第1位 EXこだまファミリー早特
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第1位は、スマートEXのEXこだまファミリー早特(4,200円)です。
新大阪~名古屋間を新幹線で安く移動するには、最適の商品と言えるでしょう。
「こだま」でも所要時間はそれほど長くないので、基本的には普通車で問題ないはず。
第2位 e特急券
会員登録 | 必要(年会費1,080円) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 1名~OK |
利用期間 | 通年 |
第2位は、エクスプレス予約のe特急券です。
「のぞみ」にも乗車可能ですし、通年・終日利用できます。
帰省にも使えるのがメリットと言えるでしょう。
第3位 EXこだまファミリー早特(グリーン車)
会員登録 | 必要(年会費不要) |
購入場所 | インターネット |
子供料金 | あり |
利用人数 | 2名~OK |
利用期間 | 設定除外日あり |
第3位は、スマートEXのEXこだまファミリー早特(グリーン車)です。
快適さを求めるならこちらがベストでしょう。
グリーン車を格安で利用できるのは、やはり大きな魅力ですね!